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たかをくくっちゃいけないが。

◇安倍総理は米国の核の先制攻撃不使用に対して、反対を唱えたことはないと言ってるらしい。「どうしてそんな話になったのかわからない」のだとか。私はあんまりというか全然信用してはいないけど、もしもこれが本当なら、何でのんびり構えてるんだよ。「そんなこと、被爆国の首相として死んでも口にするわけないじゃないですか、考えたりするわけもないじゃないですか。国民が私に抱いた反感や不信をどうしてくれる、私の傷ついた名誉をどうしてくれる、誰が言ったのか、どこから出たニュースか徹底的に追求する、バカにすんなドアホ!」ぐらい、怒髪天を衝く勢いで怒っていい事案じゃないですか、これは、どう考えても。「なーんで、そんな話になっちゃったんだろなー」とか、のんびり言ってるようなことじゃないと思うんですがね。

他国の指導者や、自民党の歴代の首相でも、これに近い反応はするはずですよ。本当に事実無根なら、絶対に名誉棄損のゆゆしい問題でしょうが。国際問題に発展しかねない。南京大虐殺や慰安婦なんか比べ物にならない、日本国への侮辱ですから、ええ。
それに、こんな、まだるい反応しかできないのは、とことんのマヌケか、実際には火のないところに煙は立たない程度のことは十分あったとしか思えない、つまりは嘘つきってことでしかない。誰が考えたって、それしかないんじゃないですかね。

その嘘にしても、それもいつものことですが、嘘のつき方が雑と言うかやる気がないというか適当というか熱意がないというか。
でも逆にそれがいいのかな。私は山口百恵が大好きなので、首相との共通点なんか見つけたくないけど、彼女の演技がいつもうまいか下手か絶妙にわからない、涼しいさりげなさだったのと、どこかで同じように、ああいう、いいかげんな手抜きな態度って、人の目をくらましやすいのかもしれません。

◇私はどうも首相をどこかでバカにしかできなくて、夏休みでゴルフして遊んでると聞いても、余裕やなあとか思う前に、現実逃避してんなあ、もう何も考えるのがいやになってるんだろうなあとしか思えないし、ご夫人が何だか夢見る少女みたいな甘ったるいことをブログかフェイスブックかに書いて、沖縄の高江に行っちゃったとかいう話にしても、聞いた時とっさに思ったのは、このご夫婦どうなってるのか知らんけど、「新しい国へ」にカケラも登場しなかった、けっこう豪傑で実力者の御母上といい、この首相って、身近な女性にものすごくまともに扱ってもらってなくて、もみくちゃぐちゃぐちゃにされて人格崩壊してんじゃないかという気がして、しかたなかったんだよね。

まあ、そういう人間が危険じゃないかっていうと全然そんなことはなくて、むしろ大変危険だろうから、決して油断してはいけないのだろうけど、それにしても、どこから何をどう見ても、すごいとか恐いとか思えないので、私のたかをくくりかたも、いいかげんにしなければと自分をいましめていたんですが、やっぱりどこからどう見ても、有能とか賢いとか思えないなあ。誠実さは言わずもがな。

◇昨日うっかり見た韓国映画「レッド・ファミリー」ですが、もうひとつ感じたことを言っておくと、「ああ、何だかんだ言っても韓国(の人たち)は北朝鮮(の人たち)が好きなんだなあ」ということでした。同じ民族なのだから当然なのかもしれませんが、映画全体にあふれていたのは、人間や家族への、エネルギッシュでパワフルで暖かい愛とともに、北朝鮮への深い愛でした。

日本での韓国への反感はもちろん、北朝鮮への無条件で絶命なしの怪物のような扱い方と、そこには明らかにちがった、のびやかさがあって、これはひょっとしたら、アメリカはじめ諸外国もそうで、日本はかなり特殊なのではないかということを否応なしに実感させられた映画でした。

そもそも、いつから、いつの間に、これだけ北朝鮮や、ひいては韓国までが敵視され反感を持たれるようになったのか、もうよく思い出せないのですが(江戸時代なんか朝鮮通信使の歓迎ぶりでもわかるように、むしろあこがれの対象ですからね)、あるいは慰安婦問題が異様なこじれ方をしたのが大きいような気がして、とすれば、これはそこをターゲットにしていた日本会議の戦略でもあったのかとも思いはじめて、「しんぶん赤旗」が紹介していた日本会議関係の本を全部読んでみようかとか思いはじめたりもして(笑)。「緊急事態条項の何が問題か」って本も買うつもりだし、あー、お金がない、時間がない。

◇今朝は昨日の疲れもあって、少し寝坊して、それでも上の家の花壇の土は皆掘り出して、砂利を入れました。少し足りなかったので、ナフコに買いに行って、ついでに猫のエサなども買い、不燃物回収の日なので、片づけで出た金属ごみを出しに行ってたら、途中で疲れが出たせいか、いきなり、血のしたたるようなステーキが食べたくなり、スーパーに寄りました。ついでに、私の好きなハーゲンダッツのラムレーズンのアイスクリームが製造中止したのか最近ないので、あきらめて、ストロベリーのを買い、猛暑の中を帰って来ました。

今日は34度とか36度とか体温並みの暑さらしく、こんな中で砂利を入れたりしていたら死ぬと思って、食品だけ持って車から家に逃げこみ、さてエアコンをつけて、ステーキを焼こうと、ふと見ると、例によってカツジ猫が私の食事用の椅子に。それはもう、気持ちよさそうに、丸まったのから、ほどよく、ほどけて、寝ていやがんの。
しょうがないから、エアコンの前のテーブルで、すいかを食べて涼んでいたら、もうこんな時間じゃないか、カツジ。どうして他の椅子じゃいけないのかい。泣けてくるよ。見下ろして「うふふ」と、力なく笑う以外に何もできない自分にも腹が立つしさ。

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カツジ猫