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たけなわ。

◇誰が言ったわけでもない、私しか言ってないことだが(笑)、実家の片づけがそろそろ山場を迎えている。チャーチル風に言うのなら、最初の終わりではないが最後の始まりと言ったところか。誰が見てもとてもそうは思えないだろうが、私としては5月中にはあらかたのかたがつき、6月には後始末ぐらいになると思うのだが、ただ自分の身体がバテないように、他の仕事も一応はこけないようにしながら、やるというのが難しい。

97歳の母は、世間の基準で言うと明らかに一定以上の認知症だが、彼女はどうやらきちんと、その記憶力や判断力を計算して、残った部分でやって行く対応をするのに成功している。マストも折れたし帆も破れたしエンジンも壊れたが、ボートは手でこげるからのんびり行くかという風情が見える。わが母ながらこれは大したものである。最終的に、この聡明ささえあれば人間何とか行けるのではと思うほどだ。

私がそこまでやれるかはわからないが、少なくとも肉体的には、私はこのごろ以前より衰えたらしい身体を使いこなすのに、それなりに慣れて来ている。疲れたら休むし、無理はしないで仕事をする、新しいペースをおぼろげだがつかんで来て、それが何だか新鮮だ。

家の片づけも、まあそういう感じで、昔のように一気にやりたいのを抑えて、ゆるめながら、前進するこつが、だんだんつかめて来た。その上で、多分5月中には山は越えるとふんでいる。

◇今日はものすごく暑かった。29日の小林節さんの講演会の日が、こんなだったらエアコンを入れなければならないが、そうなると10万ぐらい会場費がプラスになるので、あっという間に大赤字だ。まあ天気予報では当日は普通のお天気らしいから、入れないですむだろうと思うのだが、一事が万事、まったく生きた心地がしない。だいたい司会者の私としては、着る服も決まらない。叔母のド派手なワンピースを着てやろうかと思っていたが、こんなに暑いとどうなんだろう。夏物の服があったかしらん。

熊本の被災地へのカンパを会場でお願いするのに、カンパ箱を作ろうと思って、ダンボールに紙をはって2個ばかり作ったところで、主催者から連絡があり、使用する建物のユリックスに許可がいるらしいから、カンパは難しそうだとのこと。それについてもまたいろいろと対応や判断が迫られている。まったく次から次へといろんなことが起こるものだ。明日も明日とて忙しいので、書きたいこともいろいろあるけど、今夜はそろそろ、もう寝るか。

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カツジ猫