たしかに代わりはおらんよ。
◇国会では、参考人として呼ばれて病をおして出席して現状を訴えていた肺がんの患者に、自民党の穴見議員が「いいかげんにしろ」とヤジを飛ばしたとか。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180621-00010000-bfj-soci
もう議員とかじゃなく、ただの一人の人間としても終わってますね。
昨日も、けっこうまともな人から「でもアベさんに代わる人っていないんじゃないですか」と、あきらめ半分のように言われたので、ずっこけたのですが、常日頃思うけど、まあたしかに代わりはおらんよね。アベも、こういう自民党議員も。規格外の非常識さだから、普通の人間では代替できまい。
◇昨日は朝の四時に起きて、冷蔵庫の整理かたがた料理を作り、車飛ばして十時からの「七人の侍」を見て来ました。もう映画館だけでも何回も見て、せりふも場面もほぼ頭に入ってるけど、それでも面白かったです。
私はこの映画は、大人になってからのリバイバル上映で見たのですが、公開されたのはたしか私が小学生のころで、周囲の子どもたちは皆見て、はまっていたと思う。何かと言うと皆で「エイエイオー!」とやってたし、三船敏郎の菊千代が敵に向かって、お尻ぺんぺんして挑発するのも、しょっちゅう、どの子もやってたもの。私はその原典がわからず、田舎の風習かと思ってたけど、あれは映画の影響だよね。
長じてからは、大学時代にいっしょに映画を見まくった親友が、宮口精二の久蔵が、単身敵地に乗りこんで帰ってきて、倒した数を「二人」と一言教えてすぐ寝に行く、カッコよさを教えてくれたし、とにかくほとんどの人が見てたんじゃないかと思います。
◇朝は豪雨だというので傘を持ってレインコート着てブーツはいてったら、雨はすぐ上がって午後は陽が照り出す始末。暑くてしょうがないので、つい千五百円で、なかなか悪くない、やわらかいこげ茶色のストローの帽子を買ってしまいました。重宝しそうだからいいけど。
帰りに猫の草を買わなくてはと思い出して、ナフコによって、猫用かんづめなども仕入れたついでに、しばらく見かけなかったピンク色のトイレットペーパーを見つけて、これもふらふら買ってしまいました。
肝心の、注文したのを受けとってきた、天井から下げるハンギングラックは、少しやりすぎかなあとびくびくしながら、二階の寝台わきの天井パイプにつるしたら、まあぎりぎり何とかいけるんではないかという感じになりました。ちょっと一安心です。
安心したついでに、また二階の寝台に転がって「1914年夏」を読む。ジャックとアントワーヌの、戦争をめぐるやりとりが、今でもまったく通用しそうで、息がつまる。政治的なものを遠ざけて、自分の仕事と生活に打ちこもうとするエリート医師の兄アントワーヌの気持ちも、私はよくわかるので、自分の中の二人が議論しているようだ。
そしてアントワーヌの恋人の人妻アンヌ。もうね、ジュネーブの革命家集団の中じゃアルフレダ、ブルジョアエリートの世界じゃ、このアンヌ、どっちの女性も聡明だし魅力的だし努力家だし立派で有能なのに、アルフレダは「皆にお茶をいれてくれないか」と言われていれたり、恋人の原稿のタイプをせっせと打ってたり、アンヌはイチゴを買ってアントワーヌの来るのを待ったりとか、そういうことしかすることないんだもんなあ。読んでて、どどーんと落ちこんで、たそがれて、いらいらして、最後にゃ笑うよ。
とか、一人で毒づいてる間に、気がつけば上巻がもう終わりそう。