びしょびしょ。
◇水まきしないでいいから助かるとか言ってたけど、やっぱりどしゃ降りはきっついなあ。久しぶりにジムに行ったり(体重は増えていなくてラッキー)、その前に買い物に行ったりしただけで、車からちょっと出てかさをさす前に、もう首筋がぐしょぐしょになった。
この間から周囲で風邪に苦しんでる人たちをわりと見たので、ここは大事をとらねばと、エアコンで暖房をつけてベッドに転がってたら、寝てしまった。起きたらカツジ猫は、私を見限ったような顔で、そばの椅子の上で丸くなっていた(笑)。
◇「おだまり、ローズ」を読み終えた。あっちこっち、いろいろと心のツボをつつかれた。作者の仕えた貴婦人レディ・アスターは猫嫌いで、領地に猫が入って来たら撃ち殺すように森番たちに命じていたとか、犬もすぐに使用人にやって、しかも使用人がかわいがると嫉妬するとか、いろいろとんでもない人だが、それを補ってあまりある魅力もたしかにある。戦時中ヒトラーとの関係を疑われて(作者は、あんなあけっぴろげで、秘密を守れない人にスパイをさせるほどドイツはバカではあるまいと、一笑に付している)、必死に否定するのではなく、面白がってわざとあいまいな態度をとったとか、私自身の「ぬれぎぬ着たがり」精神が特殊でないのがよくわかった(笑)。赤狩りのマッカーシーに皆の前で「毒を飲んだらよかったのに」と言い放ったというのも傑作。それにしても「ダウントン・アビー」でも描かれていたが、アメリカの富裕層が英国の貴族と結婚して、その文化を支えたっていうのはけっこうあるんだな。
晩年に近く、夫人が病気の夫に不満で、あまり優しくなかったというのも、叔父と叔母のことを連想して、ちょっと切なかった。それでなくても、このご夫婦はどことなく叔母と叔父とを連想させる。深く愛して頼っていた夫が病気になって弱ったとき、愛されていた妻は、便利な機械や好きなおもちゃがこわれたように、いらだって当惑するだけで、いたわり守り甘やかすことができない。というか、思いつけない。それをどうすることもできなかった自分自身の冷たさと弱さも、あらためてかみしめながら、読んでいた。
◇海外ドラマの「キャッスル」は、ラストに近づくにつれて、何だかますますしょうもなくなってつらいし、つまらない。悪ふざけもうわすべりし、深刻な面はしちくどくて退屈。ノリがいいときには気にならなかった、あっちこっちの雑さやツメの甘さも目につく。ノルマと思って見てるけど、ほんとにいろいろ残念だよ。