たまにはしょうもない話題を。
◇海外ドラマ「キャッスル」の新シーズンを見てる。私はこのシリーズ好きだけど、このシーズンになると、もうはちゃめちゃがものすごくて、ほとんど「ナポレオンソロ」なみの、ぶっとび方だな。ちょっと末期症状じゃないかと思いはじめた。
ケビン・スペイシーの傲慢な社長が猫になってしまう「メン・イン・キャット」がDVDになっていたので、さっそく借りてきた。映画館ですっかり楽しんだので、期待していたが、劇場公開のときにはなかった日本語版吹き替えを楽しみにしていたところ、予告編のときの吹き替えとちがって、わりとまともな声になってたので、ちょっとがっかりした。まあ、猫はとことんかわいいので、目の保養にはなるのだが。
◇小林多喜二が母親にお金を送るのに、「ここしばらく、茄子のつけものだけを食べて倹約したお金です」とか手紙に書いていて、お母さんはもったいなくて、自分もしばらく茄子のつけものだけでご飯を食べたとか書いてある。そんな手紙読んだら母親は絶対そうするに決まってるのだから(私の母はちがうだろうけど。彼女はいつも、「私が死んだらあなたも生きのびられないのだから、私が先に食べなくてはいけないのだ」と言って、私より先にお菓子とか食べていたもんなあ)、多喜二もそういうこと書いちゃいかんだろうと思って読んでたが、その内に茄子のつけものがむしょうに食べたくなって、思わず先日買ってきてしまった。明日あたり、白いご飯といっしょに食べてやろう。
◇ずっと読もうかなと思いつつ読んでなかった三浦しをんの「風が強く吹いている」を、今日ベッドに転がって一気に読んだ。箱根駅伝の話で長編だけど、飽きさせず、面白かった。ついまたそれで、久しぶりにジムに行って、ちょっとだけトレーニングした。茄子の件と言い、私もほんとにミーハーだ。
◇上の家の仏間と奥の書斎がなかなかいい感じになっている。書斎は喫茶店がわりにして、そこで小説の構想でも練ろうかと考えている。もちろん、紀行全集の仕事にも、そろそろ全力投球しないといけない。今日はこの前街で買ってきた、薄いきれいな色のカーテンを書斎につるした。まだまだ田舎から持って来た荷物の山は風呂場まであふれているが、ひとりでに新しい部屋のかたちは出来て来つつある。
◇このごろは、雨が降っても陽が照っても、空気がさわやかで、空が美しい。買い物に行く時など車で走っていると、町のたたずまいや、木々の色に、うっとりする。そして、こういう風景や生活とも、あと10年か20年、下手すりゃもっと早く別れを告げて死ぬことになるのかと思うと、ちょっとびっくりし、つくづく残念な気がする。まさかいくら何でも100歳までは生きられるわけないもんなあ。