ちょっきん!
横庭の彼岸花が満開になった。雑草に埋もれてあんまり気の毒だったので、今朝、一気に茂りに茂った草をひっこ抜いた。ものすごい藪になっていたかのようだったが、実際には大きな草が数本広がっていただけで、それを根こぎにしたら、あったという間に片づいた。
ただ、彼岸花にからみついていたので、花を倒したり折ったりしないで、草を処理するのに手こずった。しかし何とかうまく行き、支えを失って倒れそうな花には、ありあまってる柵の棒で支えを作って、一応見られるようにした。まだまだ先は長いなんてものじゃないが、とにかく少しずつでも進めて行こう。上の家の前庭にも、ひとむら金色の彼岸花が育ち始めているので、今度はそこを中心に回りを整えて行ってみるか。

この作業をしている間、もう日は昇っていて、日差しが背中に照りつけていたのだが、風が涼しく、そんなに危険も感じないで仕事ができた。今日は気温はまだまだ高かったのだが、やっと暑さにかげりが見えてきているようだ。夜もエアコンをつけずにしのげるようになって来た。
その後で、家の中に飾っていた花のしおれたのを捨てようとして、まだきれいなところを切り取って、小さいびんにいれてもうしばらく楽しもうと、鼻歌交じりで花の先を切り落としていたら、まちがえて、はさみで指の先をちょきんと小さく切ってしまった。なんかいつかこうなるような気がしてたんだよね。ちなみに、このはさみは同じのが数本あるけど、私はすべての庭仕事はこれでやっているほどに、ぶっとい枝でもばしばし切り落とせるほど、切れ味がいい。それで重宝しているのだが、凶器としての性能も高い。
ほんの小さい傷だったのに、驚くほど血が流れて玄関先に血溜まりができるほどだった。とっさに指でくわえて、血を吸いながら、ホースで血溜まりを洗い流し、ちょっと油断すると、どんどん血が吹き出して、肘まで流れ落ちてくるのをどうしようかと思いながら指をくわえたまま、救急箱からガーゼなど取り出していたら、ひょいと血がとまったので、リバテープでぐるぐるまきにして、事なきを得た。
私は水まきをしながら、適当に歌を歌っていることが多い。そのときどきの思いつきで、今日はずっと、童謡の「あわて床屋」を歌っていた。「うさぎゃ怒るし、かにゃ(カニは)はじょ(恥を)かくし、しかたなくなく穴へと逃げる、ちょっきんちょっきんちょっきんな~」ていう、あれね。
検索したら、あーれまあ、作詞は北原白秋なのね。そして私は歌詞は覚えているつもりだったのが、あっちこっちまちがってたし、そもそもこんなに長い歌だとは知らなかった。そして、いまさら言うのもなんだが、けっこうたいがいな歌詞というか話やなあ(笑)。