ついてけないすよ
もう、嵐のように「断捨離」シリーズの校正をしていて、テレビもネットも横目でしか見てないのですが、高市さんへの抗議デモはますます数が増えてるようで、特に若い人や女性が、これまでになく多いようです。それでもメディアはまったくと言っていいほど報道しないのが逆にすごいですね。一国の首相が全国で数万、数千の人から「やめろ」「退陣しろ」と言われてる時に、他国の野球選手が三振したというトップニュースを流してるなんて、私が担当者なら気が変になるんじゃないかと思ってしまう。自分がみじめじゃないんですかね。
何より高市首相ご自身や与党の方々に、このニュースをちゃんと伝えてさしあげないと、皮肉でも何でもなく、お気の毒だし不親切なんじゃないかと思うんですけどね。いろいろカンが狂うんじゃないの。
もうかなり前になるんですけど、石油問題で皆が心配してた時に、野党の誰かが、「首相や政府はイランとどうして交渉しないのか」とか聞いたんですよね。そしたら高市さんは例の、瀕死の病人の前でもお顔の色がいいですよと、すらっと言ってのける有能な看護師さん(いや、看護師さんはまったくそれでいいし、それが有能なんですけどね)もどきの、クールでできる女ふうの声で「イランとはすでに数回会談を行っております(から、ご心配なく)」とおっしゃって、私はとっさに、はあ?聞いてないが、そういう水面下の交渉やってるような甲斐性がもしやこの首相や政府にはあったのか?と、一応考えて、これはちょっと確認しなきゃととっさに思ったのですよ。
そうしたら、数日も立たぬ内にネットで見たところでは、そんな具体的な交渉をしたという話はないと、他の大臣かどなたかが、するっと否定されていて、それがまた問題にもなってない。
高市さんが嘘つきだというのは、前から言われちゃいますけど、少なくともそれは、数年前とか数ヶ月前とか、かなり時間があった話じゃないですか(あー、私も甘くなったもんだ)。それがもう、速攻秒速同時に否定されるような嘘を、その場しのぎの出たとこまかせで口にするようになってるのなら、よくよくもう重症ですよ。
ちょっと記憶がよければ、首相のことばが首尾一貫しないのは誰にでもわかると以前書きましたが、もう記憶すらも必要ないぐらい、賞味期限が短くなってる。これでも首相を弁護すると、これもメディアの責任ですよ。国民の記憶力や判断力の程度がとっくに許容範囲を超えてるんだって実感が政府に全然伝わってない。だから、対応がボロくなる。
メディアの役割というと、国民に情報を伝えることももちろんですが、指導者や支配者に、「もう詰んでますよ」「それじゃ通用しないですよ」という実感を与えてあげることも大きなお仕事で、責任なんじゃないですか。取り返しのつかないほど、政府と国民を乖離させてから、政府や首相を劣化させてから、自分のしたことじゃないかのような顔で、何かを語るのはやめてほしい。自分たちの首を絞め、自分たちの顔に泥を塗ってるって、わからないんですかねえ。
何しろ首相について言えば、こんな即効わかる嘘をつかれていると、検証にかかる時間ももったいなくて、ついていけないっす。ついていけないって言えば、まだあって、あの自転車の運転法規の改正も、乱暴すぎて唖然とする。私はもう今は乗らないからいいけど、いやいやよくない、車を運転する側から言っても、あの改正の乱暴さと雑さは正気の沙汰とは思えない。
気持ちはわかるんですよ。自転車事故が増えてるとか、非常識な運転が多いとか、そういう事情も。でも、それだったら、まず目に余る例から取り締まるとか、道路関係を整備するとか、もうちょっときめこまかい段階的な方策がいろいろあるでしょうに。人手が足りないとか手間がかかるとかですまないんじゃないの、この場合は。人命がかかってるんですよ。
これで高齢者や弱者が恐いから自転車や車の運転やめることも計算に入ってるのかしら。だったら申し上げますが、この件に限らず、世の中の常として、そうやって危機感感じてやめる人は、おおむねちゃんとした人たちなんですよ。法令改正のきっかけになった、非常識で乱暴な運転をするような人というのは、こういう場合、絶対にやめませんっ!(笑)
大学改革でもそうでしたけどね。怠けるとかえげつないとか、政府や社会が淘汰したくて規則を厳しくした場合、そういう淘汰したい人の前に、良心的で仕事のできる人たちに負担がかかって、そういう人が最初に倒れて消えて死ぬんです。そもそも淘汰すべきって基準も怪しいのだけど。
困る存在がいたら、それにきちんと向き合って、そういう相手かその原因を排除することになぜ時間と手間をかけないの。責任とるのが恐いのか、大きな網を全体にかけて、厳しくしたら自然とやっかいな存在が消えてくれるだろうって、根拠もない希望になぜ寄りすがるの。臆病者の怠け者。
どうしてもっと、皆怒らないんでしょう。ろくなことにならないのが、これほどはっきりわかっているのに。
あとこれは、私の被害妄想かも知れないですけど、蛍光灯の製造をやめてLEDに切り替えるっていうのも、寝耳に水で唐突すぎて、頭に来る。貧困家庭(うちもそうだよ)の照明器具の交換なんて、経済状態を直撃するし、大きな施設のことなんか考えても、ほんとに現実的じゃない。だいたいLEDが長持ちするったって、私みたいな年寄りは、蛍光灯で充分死ぬまで大丈夫っぽいんですけど。
蛍光灯を廃止する原因は、わずかな水銀が人体に害を及ぼすからとか言うんだけど、事故や欠陥だらけの原発をあれだけどかどか平気で作って稼働させてるこの国が、そんなに国民の健康を細かく心配してるなんて、まるで実感わかないんですけど。だからとっさに考えるのは、どうせ、電気器具やら何やら関係の大企業がもうけようとしてるんじゃないのってことでしかない。何しろこれも拙速すぎる。どさくさまぎれにやってみて、あとは何とかなるだろうって、今年の衆院選からはじまった流行かしら。いいかげんにしてほしい。その手は桑名の焼き蛤って、こういう時に使うことばなんじゃないの。
いやーもう、まだあるんですけど、今日はここまで。地域の方との読書会でいただいた、アイリスの花が、今夜はきりっと、きれいで、目も心も洗われるようなのが、せめてもかしらん。
