つくづく戻りたくなんかない

今日はゆっくりでれでれ過ごすつもりだったが、「断捨離」シリーズの新作の校正が届いていたので、つい浮かれてチェックしてる内に昼過ぎてしまった。それで変にまた活気づいて、前から計画していたことだが、ノラ猫のトイレにするのを防ぐのに、町外れの石屋さんに行って、割れた大理石の破片をたくさんもらって来た。庭に敷いてみたが、効果のほどやいかに。でも、ここをあきらめたら猫さんは裏庭や横の庭をねらうかな。その対策も考えとかないと。

昨日本屋で買って来た「パイロット・フィッシュ」の文庫本、書き出しから引きつけられて一気に読んでしまった。繊細できらびやかで、過去や記憶へのこだわりが音楽のように美しい。読者サービスと純文学みたいな格調が絶妙に溶け合っていて快い。

いっしょに買った「夏をなくした少年たち」は、もっと骨太な筆致だが（表紙の絵の感じがよく似合っていて、なかなかいい）、少年時代の哀しみや切なさが読んでいるとよみがえる。どちらの作品もそうだが、つくづく若い時っていやなものだったと思い出す。年取ってしまって本当によかった。もう二度とくり返したくなんかない。

カーラジオで聞いていたら、自衛隊が医療関係者に感謝し激励するために、ブルーインパルスで都の上空を空中飛行したんだそうな。それがどういう感謝で激励になるのか、私にはもうまるっきりわからない。コロナ騒動の初期のころ、安倍晋三がドヤ顔でマスク二枚を配布すると言い出したときと同じ、何かそれちがうだろという感想しか持てない。これに感動し感謝しないと人として終わってるみたいな雰囲気になってるのも、ついでに言うならどうかと思う。安倍晋三が官邸の屋上かどっかから、それを見上げたとかいう報道も、どことはなしに気持ちが悪い。

私はパソコンを使うとき、なぜかキーボードをほとんど中指で打っちゃうくせがあり、人差し指を使おうとしてもなかなかうまく行きません。
そうしたら今日、庭で中指に木のトゲをさしてしまい、抜けないままになっていて、微妙に痛い。これで中指を使わないようになるといいけど。

「ミラーズ・クロッシング」の感想は「空想の森」コーナーの「映画感想あれこれ」に移しました。どうぞよろしく。

今朝の毎日新聞の四コママンガは、ちょっと笑った。新聞なんて、こうでなくちゃ。