でもさ…
森喜朗氏の発言と会見、しょうもなさすぎるけど、でもさ、思い起こせばアメリカだって、「セックス・アンド・ザ・シティ」の映画版で、弁護士のミランダが、事務所のボスが自分の声が嫌いみたいで、何か言おうとすると無言で手を上げて制する、とか言ってたっけね、たしか。
映画の最後の方でミランダは、「声が嫌いなんじゃなくて、女が発言するのが嫌いだったんだ」とか、ことの本質に気づくわけなんだけど(そして別の事務所に変わる)。
もちろん、あれはもう、かなり前の映画だ。でも大昔ってわけじゃない。日本の現状はひどすぎるけど、世界の各国だって、ひどかったのをちゃんと戦って直して来て、今のようになってるのだ。差はついてるけど、取り返しのつかないほどじゃない。
さしあたり、明日、選挙の投票があるところでは、せいぜい皆で、一票の力を行使しよう。
「ドリトル先生の郵便局」だったかで、沼の上に亀の住む島を作るために、先生から頼まれて、たくさんの鳥たちが、くちばしに小石や砂を加えて飛んでくる場面がある。空がまっ黒になるほど多くの鳥たちが、次々にその小石と砂を沼に落として、ついに島ができる。迫力ある場面だった。私の心の中のどこかに、その映像は焼きついている。