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どことなく私に似た雨

どっかの右翼的な雑誌が、国葬に賛成というテーマでアンケートを実施したところ、反対の数が上回って、話題というか笑いものになってる。反対派が動員をかけたんだという人もいるようだが、まあ私もついのぞきに行ってついでに反対投票してきたから、そういう可能性もあるかとは思うが、真偽のほどはわからない。それよか、ちょっとびっくりしたのは、手をこまねいてか手をつかねてか、この結果をこの雑誌がそのまま公表しつづけてることで、予測不能の状態をどうしていいのかわからないほどアホなのか、案外良心的なのか、どっちなんだろうね。

あ、今あらためて見たら、やっぱり反対賛成両方の派が拡散して、変な戦場になってるみたい。ごらんになって、よろしければ投票を(笑)。

それにしても本当に岸田首相は国葬を強行する気だろうか。医療崩壊やら何やらで皆が死ぬような思いをしている時に、誰の葬儀であれ、税金で36億使うという、その感覚がわからない。菊の花だけで2000万かかるというが、そんな金の使いみちは他にいくらでもあるだろうに。458円と398円のさしみのパックのどちらにしようかとケースの前でもんもんとする私でなくても、誰もが腹に据えかねる金額じゃあるまいか。

連日の猛暑でラジオでは「熱中症に注意、外出はひかえろ、エアコンを夜も使え、必要がない限り運動はするな」と、声を枯らさんばかりにくりかえしてる。それでひきつづいて、高校野球の中継になると、地獄のかまどのような暑さのグラウンドや客席で選手や応援団が必死で動き回ってる。私は何を見てるんだろうと頭がくらくらする。

大相撲も高校野球も、必死で研鑽してる人たちが惜しげもなくその結果を披露してくれるのを涼しい場所から快適にながめられるのは、まるでローマのコロセウムでグラディエーターの試合を見ているような、ありがたいぜいたくで、私だって嫌いじゃないし、楽しませてもらっている。けど、ネットで誰かが、「あれではまるで児童虐待。この熱波の中の高校野球は絶対にやめさせるべき」と言ってるのは、たしかにまともな意見とは思う。ときどき、選手の中に足がつったり気分が悪くなったりしてる人もいるのを見ると、やっぱりこれをこのまま放置するのはどうなんだろうと思ってしまう。

以前に何年か見ていなくて、久しぶりに大相撲を見たとき、取り組みのテンポがすごく早くめまぐるしくなってるのにびっくりし、これではけが人も出るわなあと納得したのを覚えている。高校野球はそんなに間があいて見ていなかったわけではないが、それでも数年前に比べると、ものすごく盗塁や牽制や、足を使った攻防が多くなっていて、俊足の選手たちの活躍がめだって、聞いていてさえ気が抜けない。これじゃ選手たちのストレスも昔に比べてものすごいだろう、暑さもあろうがそりゃ足もつるだろうと思ってしまう。

私は地元のチームのソフトバンクホークスの情報しか耳に入らないからよく知らないが、そりゃあれだけ牽制で名を挙げた甲斐捕手や、俊足で派手な活躍をしまくる周東選手などが有名になれば、きっと高校野球の選手たちもそっちの方面で刺激を受けて影響されるんだろうな。かなり野球の質が変化して来ているのをひしひしと感じた。

どーでもいいけど、その俊足の周東選手のインタビューをこの前たまたま聞いていたら、彼はトマトが大嫌いらしい。あの形が食感がと妙に細かく説明しながら自分でいやがっているのが、よくよく嫌いなのだなとわかっておかしかった。
彼には悪いが、私の方は毎日そうめんといっしょに、トマトをむしゃむしゃ食べるのが楽しみで、そのインタビューを見た反応でもないが、近くの文具店でいともかわいいトマトの箸置きをつい買ってしまった。以前はお団子の箸置きも衝動買いしたのだが、どちらもテーブルにおいておくと目の保養になってよい。

などと、くだらんことをしてる間に、ここ数日、いきなり天気が変わって連日かなりの雨が降った。降り出したらとまらない勢いで降りつづけるのが、まるで私に似たような性格の雨だ。今朝奥庭に行ってみたら、かなり咲いていたバラが、雨にうたれていくつか倒れかけていた。支え直してやるついでに、終わりかけていた花をつんだ。それを神棚に飾ったけど、私が庭から取ってくるバラは、いつもちょっとすがれかけてしまってからで、それでも室内ではけっこう長持ちするからいいようなものの、何だかいつも庭の残り物をいただいているような気がする。

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カツジ猫