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どこもかしこも母の日。

◇町はどこもかしこも鯉のぼり(本当に大きな、空を泳ぐやつじゃなく、小さな飾りとかそういうの)と母の日のプレゼントの売り出しでいっぱいだ。コーヒーが切れたので、昨日いつものパン屋さんにおいてあるのを買いに行ったら、コーヒー店の人がたまたま品物を置きに来ていて、この期間だけの特別発売とかの母の日バージョンのコーヒーを勧められたので、つい買ってしまった。

毎年この季節になると、母へのプレゼントを何にしようかと迷ったものだが、今年はそれもしなくていいので、何だかぼうっとしてしまう。去年はデパートで真っ赤なトレーナーに猿の顔がいくつもプリントされたのを、少し高かったけど、思いきって買った。有名なメーカーだったらしくて、その後で行った美容院のオーナーが袋を見て、「ヴィヴィアンタムじゃないですか」と驚いていたっけなあ。「申年の記念にもなりますよ」とかお店の人に言われて買っただけなんだけど(笑)。

施設の人がそのブランドを知っていたのかどうか、それから夏まで、他の服もあるのに、そのトレーナーばっかり母に着せていて、私は母の死後は自分で着ようと思ってるのに、あんまり洗濯して傷んだらヤだなと、さもしいことを考えて、母のクロゼットの奥の方にかくしたりしてたっけ。その頃は母も元気で、真っ赤なトレーナーで楽し気にしていたが、10月の誕生日祝いのセーターもクリスマスプレゼントのセーターも、たしかもう着ないままだった。1年間で本当にあっという間に状況が変わったのだなと、あらためて思う。
今、トレーナーは晴れて私の物になって、さすがに品物がいいのか、母があれほど着たのに古びてもいない。そろそろ授業に着て行こうかな。

◇今日はもういちかばちかで、胡蝶蘭を植え替えた。母の葬儀のときに葬儀社の人からいただいたもので、立派な株が三つもあったが、花が終わったので、茎を切ったら、葉っぱがまだ生き生きしていたので、おっかなびっくりネットの記事を参考に、ミズゴケを買って植え替えに挑戦した。
鉢から株を抜いて仰天したのは、大きな鉢の下半分は発泡スチロールがつまっていて、三つの株は、手のひらにおさまりそうな小さなビニールのポットにそれぞれ詰めこまれていて、根がのたくってびっしり詰まって、一部は腐りかけているという恐ろしい状態だった。

植え替えはうまく行かないからほぼ枯れるだろうと、皆から言われていたのだが、たとえそうでも、この状態のままでいるよりは最期ぐらいはもう少し居心地いい中で迎えさせたいと、根をほぐして、消毒したハサミで腐った部分を切って、ミズゴケにまきつけて詰めたら、鉢が大きすぎて、あわててナフコに行って底にいれる石を買って来て詰め直した。水をやって、今廊下に並べている。はてさて無事に生きのびるだろうか。

◇共謀罪が審議入りした。一番恐いのは、今の内閣と国会では、ちゃんとした議論も手続きもあるわけはなく、無法地帯でことが進むということだ。
関東大震災のときの朝鮮人虐殺の記事が、内閣府のホームページから削除されたというし、いよいよ「1984年」の小説の世界にまっしぐらに進みつつあるのを感じる。

今日は風邪の具合が少しよかったので、車で銀行に行く途中、共産党と九条の会が19日恒例の街頭宣伝をしているのに出くわし、その辺の駐車場に車を入れて、最後だけちょっと参加した。そのあと、うちわの完成した分を九条の会の事務局の人に届けた。こんなことが自由にできるのも、あとどれぐらいなのだろうかと、ろくでもない予想をしてしまう。

◇小林多喜二の全集は第三巻に入った。二巻までの若いころの作品は初々しくも未熟なところもあって、いろいろ楽しかったのだが、もうそろそろ「防雪林」とか代表作が出て来て、作風もぐっと重厚で完成度も上がって来た。土曜日には市民連合の会議がある。その時に、「多喜二を読もう」(仮題)の講演会のビラの原稿でも作って行けたらいいのだが。

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カツジ猫