ぼくのせいじゃないもん(カツジ猫)
みなさん、こんばんわ
きのうにつづいて、きょうも、とてもいいてんきでした。
かいぬしは、ぼくのいる、かなあみのなかの、にわの、
しろい、「すのーどろっぷ」のはなが、いっぱいしげりすぎて、
じめんにたおれてしまうのを、なんとかしようとして、
かこいにする、いしを、かってきて、
はなのまわりを、かこみました。
「おもったほどじゃないけど、まあまあのできかな」といって、
あたりに、のびていた、くさを、ついでに、むしっていました。
「あっ、きょねんうえた、みょうがが、
ほろびたとおもったら、あっちこっちに、でてきてるじゃない。
きょう、すーぱーで、どうしてもほしかったから、
ひゃくさんじゅうはちえんもする、すごくたかいみょうがを、
なきのなみだで、かったのに」と、
よろこんだり、なげいたりしていました。
「こんなに、くさが、のびほうだいになった、きっかけというのは、
おまえが、かじるのがすきな、とんがったくさが、あるから、
これは、のこしとこう、と、ついそのままにしたからよね」
と、かいぬしは、ぼくのせいにしていたけど、
そういうのは、ひきょうだと、おもいます。
くさがなくなったから、おにわが、ひろくなりました。
「やっぱり、ちゃんときれいにしておかないと、
どくぐもとか、だにとか、きけんなものも、
さいきんはいるらしいしね。
ところで、おまえは、せあかごけぐもとかにかまれても、
だいじょうぶなんだろうか。
むかし、いなかで、げんきのいい、こねこが、
むかでにかまれたらしくて、てを、はれあがらせて、
なんにちも、らじおの、うらがわで、ねていて、
やっと、かいふくして、みなで、よろこんだことがあるけど、
おまえも、きをつけなさいよ」と、
かいぬしは、たなのうえの、ぼくをみあげて、いいました。
ここには、あまり、へんなむしや、どうぶつは、こないけど、
かまれたら、やっぱり、いやなので、
ぼくも、きをつけようと、おもいました。