なめすぎたかな。
◇台風が鹿児島上陸のあと、進路を変えて私のいるあたりを微妙によけてくれたので、もしや大丈夫かといい気になって洗濯をして干したら、いやーさすがに小雨も降ったりして、うまく乾きそうにありません。いくら何でも調子にのりすぎましたかねえ。よそさまが被害に遭われている時に、不謹慎すぎたのかもしれない。
でも、母の部屋のかすかな悪臭を何とかしたくて、タオルケットを持って帰っていたのを、どうしても早く洗ってみたかったのです。
昨日、ポプリや香水を山ほどおいて来たんですが、ひょっとしたらやり過ぎだったかもしれないので、夜にチェックしに行かないと。
◇お隣との境の柵にてきとーに這わせている朝顔が、いつのまにかすっかり伸びて、紅色の花がいくつも咲きはじめています。
でも最近、夜更かしが多くて朝寝坊するので、一度も花が開いているのを見たことがないんですよー(泣)。
散ってしまう前に、いっぺんぐらいは見てやらないとなあって思うんですが。
一方、家の中においてあるウツボカズラは、ある朝ひょっと気づいたら、立派な新しい薄緑色の袋がぽよよよーんと一つぶらさがっていて、私は感動して喜んで写メとって買ったお店で自慢したりしてたのですが、毎朝見ていても全然袋のふたが開かないの。
継ぎ目もどこかわからないほど、ぴたっと閉じて袋にくっついている。
毎朝見ては、これどっかおかしいのかなあと心配していたら、数日前に見事にぱかっとふたが開いていました。
光に透かすと袋の底には水もたまっていて、虫をとらえる準備は万全という体制。
虫には気の毒ですが、このまま家の中で虚しく虫を待って終わるのもかわいそうな気がして、今朝は外の草むらの近くに出しておいて見たのですが、何か獲物はあったのだろうか。
◇海外ドラマの「シャーロック」の新シーズンが出てました。私はこのシリーズが始まったときは、あまりにうまくできてて、イメージもぴったりなので、大喜びしていたんですが、だんだんみょーに深刻になるわ、シャーロックが人間っぽくなるわで、すっかりいやになってしまい、新シーズンも待ってなかったんですが、まあ一応と思って借りて来ました。
あいかわらず歯切れはいいし、密度は高いし、あーやっぱりいーわねと楽しんでたんですが、やっぱりどういうか決定的にシャーロックが感情あり過ぎ。ワトスンとの友情をあんな風に大切にしたり、大切な相手を念入れてからかって面白がる人じゃないでしょう彼は。もっと無神経な人ですよね、いい意味で(笑)。
◇レマルクの「生命の火花」を読んでしまって、ついつい「リスボンの夜」も半分くらい読んでしまった。
考えると、レマルクって、第一次大戦と第二次大戦と両方体験した人なんですよねえ。
10年か20年前だったら、どってことなく読んだのかもしれないけど、この今の情勢の中で読むと、いつまたもうこうなるかという気分になるからリアルに恐いです。
何よりいけないのは、収容所のナチスとかいろいろそういう、人間として最悪のことしてる人たちの言うこととか理屈とかが、ここ最近の政府や企業や、人の上に立つ人たちの冷たさ鈍さアホらしさに、ものすごく似ているのが正直あまりにそっくりすぎて、何だかもう、さすがの私もびびりそうです。
指導者や支配者の質が落ちて、どんどん粗悪になって行く社会の行きつく地獄はどんなものか、こういうのは小説でなきゃ、きっと伝わらないでしょう。