なんかもう、笑えない。
◇これ、読んでいても本当かってまだ信じられない思いがするのだが、例の、ネトウヨの人たちがネトウヨだか何だかのサイトにけしかけられて、反日的だと言われた弁護士たちに、めちゃくちゃ雑なやり方で大量の懲戒請求したら、逆に損害賠償求められて、大いにあわててるという話。
本当に半信半疑なのだが、家族親戚10人以上の名を使って、懲戒請求の書類を出したため、弁護士が(温情から破格の安さで)1件10万の示談に応じると提案してても、その10万も出せないのが、まして10件以上となると、もうどうしていいのかわからないという人もいるらしい。
http://hikoland.com/2018/05/02/
いろいろともう、頭を抱えたくなる。
◇いわゆるネトウヨ(そういうくくり方でいいいのか、私はまだよくわからないが)が、ものすごいバカだという話はネットでもよく話題になってて、しかし、それをまるごと信じたらネトウヨを笑えないと思って、話半分かそれ以下に聞いてた(読んでた)。
ここでもよくリンクする「インドア派」さんのツイッターが、麻生大臣をおちょくって、「カチョウの外じゃないってば!」と彼がわめいてるというジョークを書いたら、ネトウヨらしき人がバカにして「それはカヤって読むんだサヨクのバーカ」みたいに反論?しているのを見たときは、さすがにいくら何でももう大丈夫かという気になったけれども。
今度のこの件にしても、訴訟とか懲戒請求とか、そういう書類の書き方もしかろくわかってないままで、「あれは左翼の反日的な弁護士だから、こらしめてやれ(実際には懲戒請求を送りつけられた弁護士の中には、保守派の人もしっかりいる)」と、顔も知らない住所も知らない人間のツイッターだか何だかであおられただけで、調子にのったか何だか知らんが、何十件もそういう書類を送りつけるという感覚がもう。
まるで正気の沙汰ではない。
◇問題は、これは氷山というか腐ったゴミの山の一角で、こういう風に自分は安全と思って、正確な情報もないまま、誰かを集団でたたく行為をちゃらちゃらやってしまう人間が、ものすごく増えていて、いとも気軽に他者を攻撃するのが日常になっているのかもしれないということだ。
ナチスの「水晶の夜」だっけ、あそこまで、もうほんとにあと一歩だよ。
私の母が私に教え、自分でも守っていたルールの一つは、「人でも組織でも攻撃し批判し悪口を言うときは、必ず相手の反論が自分に届いて受けとれるよう、住所も身分も名前もきっちり告げておく」ということだった。そうでなければ、相手の言い分がわからないではないか、というのが母の理屈だった。
今、コメント欄を閉じたままで、こうやって好きなこと書いてる私を見たら、母はあきれて嘆くかもしれない。