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ねこの捕まえ方

どうやってねこを捕まえるか?と、人に聞かれたので書いておきます。

捕まえるにしろ、薬をのませるにしろ、毛を刈るにしろ、つめを切るにしろ、とるべき態度はひとつです。

やる気を見せてはいけません。

まず、全身の力を抜きます。指先から髪の毛まで、ひたすら脱力して、ぐた~っとします。してみせるのではいけません。邪念を感づかれます。ねこのいない場所で、一人で脱力します。

目の焦点も散らします。宙にぼんやり泳がせて、どこを見ているかもわからないようにします。実際、どこを見てもいけません。ぼうっと目をひらいているだけ、目力は厳禁。

ねこに近づく時も、直線で近づいてはいけません。微妙に別の方向をめざして進みながら、結果としてそばに行きます。ふわ~っとした足どりで、心ここにない風情で、ねこなんか見ないで。

ねこがこっちを見ているようでも、そっちを見てはいけません。見るときは、ちらちら見るのではなく、す~っと一筆書きのように波打って視線をさまよわせ、ねこをかすめます。「あ~、そこにいるのか~、ま、ど~でもいいけど~」みたいな感じで。

軽いせきやためいきは、してもかまいません。むしろ、それをしないように息をころすと、「気」がみなぎって、よろしくありません。鼻歌やひとりごともいい。「あら~、ここにこの本が~、ふ~ん、いい天気~」とか、なるべく意味のないことを口走りましょう。

さわった瞬間、電光石火つかまえるなり、口をあけるなりしますが、その時も最低限ふれている部分以外は脱力しつづけます。力も必要最低限でとどめて、それ以上は絶対に入れません。でも、それだけは確実に入れます。やみくもに入れたらだめです。必要な力を正確に測りましょう。そうやって口をこじあけたり足をひっぱったりしていても、あれ~なぜかな~気づかないで私こんなことしてる~へ~、みたいな様子で、目も眠そうに細めて、「あ~あ」とか「え~と」とか、ものうげにつぶやきながら、ことを行ってください。

抱いている時、あばれたら、力を入れておさえていても、「ど~したの~」「ちょっとまって~」とか、ぼや~っとした眠そうな声をだし、目もそらして、「知らないよ~、別のだれかがやってるんでしょ~」と全身でしらを切りとおすことです。

やることをやったら、ぱっとはなれる。そして、え~私なにもしらな~いと歩み去る。そして、しれっとまた近づいて、よそみしながら、なでてやる。常に魂が離脱した状態で、自分がどこにいるのかわからない感覚を保つ。

嘘、こんなのはたして参考になるのかな。とにかく、まず自分をだますこと。「べつにど~でもいいんだけど~」と思いながら、やることです。

じゅうばこさん、ゆきうさぎさん

北朝鮮について言えば、この前の福岡での九条の会の講演会で、小森陽一さんが、マスメディアがミサイルでもないロケットを大騒ぎして報道しまくったことを指摘しながら、「冷戦が終わって、軍隊を日本に置く理由がなくなったから、北朝鮮を口実にしている」「マスコミは書かないが、六カ国協議で最大のアメリカの課題は、北朝鮮との講和だ」と言っておられたような。

ところで私、真剣にお金がないのに、天神のしゃれた店でちょっと高い(でもないか、帽子としちゃ普通か)カンカン帽を買ってしまいました。なかなかいいです。今年のファッションはこれで通します。

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カツジ猫