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ぶしゅ!

◇雪は今朝もふわふわ降ってた。昨日とはちがう、大きなぼたん雪だった。何となく、ちょっと朝からやる気になって、カツジ猫の庭のトイレも掃除して、燃えるごみを出しに行った。まだ早かったのと、雪が降り続けているのとで、ごみ置き場の回りの道は、足跡ひとつない一面の雪で、思わず一人でぐるぐる歩き回って、蚊取り線香のような模様を道につけて遊んだりして帰って来た。

しかしすごい寒さである。上の家の仏間で線香をあげたあと、ちょっとその辺を片づけているだけで、もう指先が動かなくなるほど冷たくなった。それでも今日はこのへやだけでもエアコンかけながら片づけてみようかなどと前向きなことを考えながら、カツジ猫のいる下の家に戻って、衝動的に洗濯をした。数日できなくて、たまっていたので、ままよと思ってやったのだが、洗い上げた洗濯物を山のように上の家の軒下の、物干し場に持って行って、きっと凍るだろうなと思いながら干していたら、いきなり背後で、「ぶしゅっ!」と音がしたかと思うと、家の壁の横から水が噴き出して来た。水道管の破裂だ。

実は昨夜、キッチンもトイレも水が出なくなったので、凍結したなと思って少し蛇口を開けていた。そうしたら夜中にちょろちょろ水が流れ出し、朝からトイレも洗面所もすべて普通に使えたので、やったと思って安心していたのだが、世の中そんなに甘くはなかったらしい。
いつもお願いする地元の水道屋さんに電話したら、果たして仕事が入っていて、どこかに出かけておられた。あっちこっちで水道管が破れて呼ばれていたらしい。でもわりとすぐに来て下さって、大昔の配管で、とてもややこしいと困りながら、ご近所の方にも手伝ってもらって、1時間ぐらいで修理して下さった。管の中に氷がいっぱい詰まっていたそうで、「ここは風当りが強いから冷えやすいんですよ」と言っておられた。もう年配の方なのだが、このあたり一帯の家は皆お世話になっていて、見に来られたお隣の奥さまが、「うちも5年ほど前に地中で水道管が破れて大変だった。その時もすっかりお世話になった。いつまでも元気でいてもらわないと」と言っておられた。

それにしても、洗濯物を干しに出なかったら、もっと発見が遅れていたかもしれない。よかった。いきなり噴き出したのは、それまで凍っていた部分が融けたかららしい。
お風呂もわかしていたのだが、この騒ぎで冷えてしまった。午後からまたわかして入るしかない。

◇その他、昨日は生ごみを捨てようと庭に出たら、コンポストのふたが凍りついて開かないし、もしかしたらと思って上の家の庭にある方に行ったら、そこのコンポストは、がじがじ言いながら一応は開いた。今朝はいつも寒い時に薄い氷が張る庭のバケツが、こんもり雪をのせているのを払ってみたら、フィギュアスケートをしても大丈夫そうな、ぶ厚い氷が張っていた。いろいろと、もうすごい。昨日電話してきた友だちは、ぶじに京都に着けたのかなあ。

◇カツジ猫はSF小説「夏への扉」の猫さん(ピートだっけ)のように、どこかのドアの外にはちがう季節と景色があると思うらしく、外に出たがるので出して見たら、寒さと雪の気配にびびって、ウッドデッキの下に逃げこみました。「おいで」と呼んだら例によってしぶしぶですが、ちゃんと来たので、抱いてウッドデッキにのせて、何枚か写真をとりました。でも現像に持って行けるのは、いつになることやら。

◇というわけで、ハプニングはありましたが、何とか少しは実りある一日にするように、がんばりたいと思います。
私がまちがってクリーニングに出さずに洗濯したらちぢんでしまった上に、あちこち虫も食った古い黄色の上等のセーターを、処分しようとつっこんでいたのを、ためしに化繊のセーターの下に着てみたら、もうほかほかと寒さ知らず。見事な最後のご奉公です。ていうか、捨てるのちょっと見合わせようかしらん(笑)。

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カツジ猫