ほっくほく
まだ何となく体調が普通ではない。やる気はあるけど、すぐくたびれる。外はあいかわらず殺人的な猛暑だし、しばらく家ででれでれするか。だけど、出かけたくもあるのよね、そこはかとなく。
たまっていた洗濯物を一気に片づけて、雨上がりの軒下に干していたら、ご近所の奥さまから、庭でとれたかわいいきれいなミニトマトをどっさりいただいて、もうほっくほく。朝焼いた豚肉とキャベツもあるし、当分食料には困らないぞ。
これはほんの一部だけど、宝石みたいにきれいでしょ。色も種類もさまざまで目の保養にもなりました。
朝ドラの「虎に翼」はあいかわらず絶好調で、ヒロインが田舎に行ってからの、法と政治の癒着ぶりその他もろもろ、役者さんたちの名演と大作映画なみの緻密な脚本と演出で、毎回抱腹絶倒している。いやーもう、ほんとに田舎ってああなんですよ。と言ったら田舎の人や三条市の人は怒るかもしれないが、心配はいらない、今は日本全国ほとんどが、特に東京やら政府やら大都市の多くやら、皆あのまんまですから。あれ以上かもしれない。それもふくめて「あ、これ、今の日本やーん」という意味でも笑い転げてしまうのだ。笑ってる場合じゃないけれど。
ここ数日の名場面というか、名演技と感心したのは、レギュラー勢のうまいのはもちろんだが、高瀬書記官を演じた彼、処分理由についての寅子の話を聞いてる間に、次第にひとりでに涙が目にたまって来るなんて、あんな演技ができるものなのか?まさか中途で切って目薬さしたのを合成したとかCGか何かで細工したんじゃあるまいなと疑ったぐらい見事だった。もう一つ好きなのは、寅子が星といっしょに訪れた新潟本庁の応対した事務官?の、気のなさそうなぼやっとした対応。声といい顔といい動きといい、無気力さとやる気のなさ(おなじじゃん)を、たった数秒で完膚なきまでに表現して、組織や地域全体のぬるま湯っぽさを、みごとに伝えてくれていた。端役にしては、すごすぎる。