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ほろ酔い気分で。

◇りんごとさつまいもとレーズンを、叔父の残したワイン(多分めちゃくちゃ高いやつ)の酸化しちゃったやつで煮ようとして、ちょっといい匂いがするようだったから、コップに少しついて飲んでみた。やっぱりすっぱくなってる感じで料理にしか使えそうにないけど、何だか遠い遠い廊下の向こうの物音のように、何かとてもいい香りがかすかにしたように思った。

今朝は、ふと、やる気になって、新しく買った掃除機を箱から出して組み立てて試運転した。さすがに見事にゴミを吸うし、自動エコとやらで、じゅうたんやフローリングやゴミのあるとこないとこで、勝手に切り替わる。強く吸引しなくてはならない場所では、ヘッドの緑の表示が赤くなって、いかにもやる気のように獰猛そうに見える。
おかげで床はすっかりきれいになった。はだしでその上を歩いていると、足の裏の快適さが、まるで足からごちそうを食べているようである。

ただ、これ、ヘッドが薄いのが一つの売りだったのだが、それでも私のベッドの下の狭い空間には入らない。
前の古い掃除機は、横に寝かせるとするっと入って行ってた。最初それに気づいたときは「おおっ」と感動したし、毎回ベッドの下に突っこんで、カツジ猫のなくしていたおもちゃをかき出すたびに「やるなあ」と感動を新たにしていた。
まあしかたがない。だいたい、このベッドの下の狭さが特別すぎるのだ。
しゅろぼうきが使わないまま壁にかけてあるので、あれを活用すればいいことにする。

◇昨日カーラジオで珍しくNHKが国会中継をやっているのを聞いた。
どーせ、ろくな質問じゃないから放送するんだろうと疑心暗鬼でいたら、本当にそうだったのかどうか、公明党の山口委員長の質問で、戦争法案が憲法に違反していないのではないかしらんという印象を与えようと、あれやこれやの質問をして、首相が嬉々として答えていた。いいけど今さら砂川判決をその根拠にするから、そんなのとっくに否定された話のはずなのに、車が半年前ぐらいに時空移動したかと思った。

山口さんだかその次の質問者だったかが、「徴兵制はないのかと国民が不安に思っているが」と、またながながと、教育実習の実習生が参観授業で生徒に答えを言わせるときの誘導尋問みたいなことを聞いて、それに首相か誰かが「今はアメリカはもちろんフランスでもドイツでも、徴兵はしていない。志願制になっている。なぜなら今の戦闘は専門性が高くなっているから」どーたらあーたら言ってたが、それももう世間では、普通のお母さんたちまでが「徴兵制」じゃなくて、貧しい人が金のために兵隊になるしかない「経済的徴兵制」を心配してるって言うのに、ほんとに信じられないぐらい中古品の質疑応答してくれるなあ。

あとでニュースで見たら、山口氏が質問に立ったのは、危機感にかられての異例のことであったそうで、法案反対の署名をした創価学会の人たちが聞いておられたら、そのあまりの政府への協力ぶりに、また怒りをつのらせられたのではないだろうか。

とぎれとぎれに聞いていたから多分共産党の山下議員だと思うが、あれ、それは別の日だったっけ、米軍と自衛隊が一体化しすぎていて、自衛隊の事務所が米軍基地の中に移転してるみたいな事実を指摘していた。例によって防衛相の答弁は、一向要領を得なかった。

◇でもって、今日は中央公聴会で、濱田元最高裁判事や小林節氏や「シールズ」の奥田氏などが参考人として発言していた。これは私は見られなくて、さっきネットで見たが、小林氏が例によって、びしばし名文句を決めているのはわかるとして、元最高裁判事がしれっとして「今はなき、内閣法制局」と言ったらしいのには、笑ってる場合じゃないけど、大笑いしてしまった。
濱田氏も小林氏も本当に恐いものがないと言った感じで、怒りに燃えた発言をしている。自分の生き方や学説に信念を抱いてる人たちの強さを、ひしひしと感じる。
奥田氏はいつもの自然体のことばで、でもきちっとした指摘をしている。

https://twitter.com/hashtag/%E4%B8%AD%E5%A4%AE%E5%85%AC%E8%81%B4%E4%BC%9A?src=hash

こちら↓は、明日の国会の状況も予測している。野党の不信任決議を封じるために、与党は信任決議を出すかもしれないそうだ。はー、あの圧倒的多数の議席で、「選挙で信任いただいた」が口癖の人たちが、その首相の信任決議をするって、なりふりかまわんにしても、みっともなさすぎる。
とにかく何でもして強行採決するつもりでいるようだが、そのあとどうなるかとか、いったい考えてないんだろうか。いやもう、こういう戦い方する人に、国の防衛に関する法律作らせるなんて、カピバラにダイナマイト扱わせるようなもので、とてもじゃないけど蛮勇すぎるよ。

https://twitter.com/sangituyama

◇今日は夏の初めから6回でやった、近くの町の平家物語講座の閉校式でした。
他に、手芸や料理やヨガの講座もあって、合同の式でした。私が余っていた紀行の本を、自分の受講生にさしあげたのを、皆さんとても喜んで下さって、大きな花束までいただいて、恐縮してしまいました。

カツジ猫が気にしていた青いベロニカエイリアンが枯れてしまって、今朝捨てたので、空になってた大きな水差しに花束の花をいっぱいにさして飾っています。百合の香りがただよって、最高です。
受講生の奥さまたちは、式のあとで花束を点検して「あ、われもこうもちゃんと入っているわね。よくできていてよかった」と喜んでおられました。そういうのも、何だかうれしい。

何人かの方が、本にサインを頼みに来られたので、その方々のお名前も書いてさしあげました。まちがえないように名簿を見ながら書いていると、「私の名前の字は難しくて」と恐縮される方もいらっしゃいましたが、別の方が「あら、いいじゃない、立派な字で。私なんか、ユミ子って、カタカナよ、マッカーサーの命令で」とおっしゃる。
「はい?」と思わず聞き返すと、「本当は美という字を親は使いたかったんですけど、役場に届けに行ったのがおじだったもので、係の人の言うなりにカタカナにしてしまったようで、母は残念がっていました」とのこと。
「その係の人が、マッカーサーの命令と言ったの?」と皆が聞くと、「マッカーサーが名前はカタカナを使えと言ってるから、と言われたそうです」だって。

「おしゃれでいいじゃないですか」と申し上げたのですけど、すごいなあ、歴史を刻んだ名前ですよね。
ネットで検索してみたけど、そういう命令は見つか

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カツジ猫