ぼくが、ぽいんとだ(カツジ猫)
みなさん、こんにちわ
かいぬしは、せっせと、へやのかたづけにはげんで、
ぼくのいる、あたらしいいえのほうは、わりと、きれいになりました。
いなかの、おおきないえにあった、「おきどこ」や「ふじさんの、え」をもってきて、
「ふう、なんとか、おしこめた」と、いっています。
「ごちゃごちゃおくと、ひどいながめになるから、
このへんには、もう、なにもおかないで、くーるなかんじを、ねらおう」と、いっていました。
ぼくはさっそく、そこにあった、いすのうえに、ねてみました。
「なかなか、えになるじゃないか」と、かいぬしはいって、
ぼくが、いすにいるのと、いないのと、しゃしんを、りょうほう、とりました。
そして、ぼくがいないほうの、しゃしんをながめて、
「そうかあ、おまえがしんで、いなくなったら、わたしは、こういうへやをみて、
ああ、このいすに、いつも、かつじがすわっていた、とおもうんだろうなあ」と、
しんみりしていました。
いくらなんでも、きがはやすぎると、おもうけど、
ぼくとしては、やっぱり、ぼくがいないと、
どんな、かっこいいへやでも、しまりがなくなると、おもいます。
みなさんは、どう、おもいますか。