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ぼくと、あかいてーぶるくろす(カツジ猫)

みなさん、こんばんわ

かいぬしは、きょうは、おひるも、よるも、かいぎだったようで、
「あー、べんきょうしたい、ほんをよみたい、
おうちの、かたづけをしたい」と、ぼやきながら、
かいぎのときに、だれかから、おみやげにもらった、おはぎを、
「いまたべたら、ふとるよね」と、よこめで、にらんでいます。

このまえのあさ、かいぬしは、こわれたそうじきを、
ふねんぶつの、ごみにだそうとして、
くるまに、つんでいるとき、ちかくのごしゅじんと、あって、
「ながくつかった、そうじきで」などと、たちばなしをしていました。
そのあいだ、げんかんのどあを、あけっぱなしにしていたので、
もどってきて、「あっ、かつじが、にげだしたか」と、すごくあわてて、
いえのまわりで、ぼくのなまえを、よんでいました。

そして、かえってきて、かなあみのなかに、ぼくがいるのをみつけて、
「はー、ほっとした」と、よろこんでいました。

そのかわり、ゆうべは、げんかんをあけたときに、ぼくが、にげだして、
あめがふってたので、はしって、くさのあいだにいこうとすると、
あわてて、ぼくをつかまえて、くびをつかむつもりで、
せなかのかわを、つかんで、ぶらさげたので、
ぼくは、「ぎゃああああ」と、ものすごいこえでないて、
となりのひとが、おきたみたいでした。

いえにはいったあとで、かいぬしは、
「せなかのかわは、はがれなかったよね」と、
しんぱいして、ぼくを、さわってみていました。
そして、「『なつへのとびら』という、しょうせつがあるけど、
そのなかの、『ぴーと』というねこは、
てんきのわるいときは、ちがうどあから、でたら、
はれてるかもしれないと、おもうらしくて、
かいぬしに、あっちこっちのいりぐちを、あけさせたらしい。
おまえにも、いっておくけど、あめのときは、
どこからでても、あめなのだよ」と、ぼくに、いってきかせました。

この、しゃしんは、かいぬしが、
いなかのいえから、もってきた、
なくなった、おじいさんの、つくえのうえに、
さいきん、かけかえた、あかい、てーぶるくろすのうえで、
ぼくが、ねているところです。
「うちの、おじいさんは、ぜったいに、
このいろや、もようは、すごく、すきだよ」といって、かいぬしは、じまんします。

さいしょ、ぼくは、ぼくのあしのよこにある、
きんいろの、ちいさいまるい、
たいようか、つきか、なんかのもようが、きになって、
つかめないかと、てで、おさえてみたりしたけど、
とれないと、わかったから、もう、きにしません。

かいぬしは、いまから、まちのひとに、くばる、ちらしのげんこうを、
ふたつ、かいてから、ねるそうです。
ぼくは、ひとあしさきに、べっどで、ねむることにします。

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カツジ猫