ぼくと、なぞのきのみ
みなさま、おげんきですか。
かいぬしは、このまえ、ともだちの、ゆきうさぎさんからから、
へんなきのみを、もらいました。
いなかのいえの、へいに、からみついていたつるを、
ひきちぎったら、それに、ついていたそうです。
「たべられないよねえ」と、ふたりでいっていて、
「でも、きれいだよね」と、きねんしゃしんをとりました。
ぼくも、いっしょにとってもらいました。
しりあいのひとは「からすうりじゃないか」と、いっています。
ぼくのめが、みどりにうつっているしゃしんは、
ふだんは、しっぱいさくですが、これは、
「なぞのきのみとの、こらぼが、いいね」とかいぬしはいって、
また、はがきにしたようです。
おかねがないといっているわりに、よゆうです。
ゆうべはまた、あめと、かみなりが、すごかったです。
ぼくは、いなびかりにおどろいて、
いえじゅうを、かけまわりました。
そして、ひさしぶりに、かいぬしに、くっついてねたので、
かいぬしは、あさおきて、「あれ、どうしたの」と、びっくりしていました。
かいぬしは、このごろ、ぷーるで、およいでいます。
かえってくると、かみや、からだに、ぷーるのみずのにおいがして、
よそものみたいだから、ぼくは、かみつきます。
それで、かいぬしはおこって、けさは、おさしみをくれませんでした。
ぼくは、ちょっと、かなしいです。