ぼくと、ねこのひ(カツジ猫)
みなさん、たいへん、ごぶさたしています。
ぼくは、げんきです。
かいぬしが、このごろ、いそがしくて、かまってくれないので、
そこはちょっと、つまらないです。
ぱそこんのまえに、ずっといて、ぼくが、にゃあにゃあよんでも、
「まってね、いま、いそがしいの」といって、きてくれません。
つまんないの。
でも、きのうは「ねこのひ」だったからか、ひさしぶりに、
ぶらしで、けを、すいてくれました。
ぼくは、ふわふわになりました。
くびのところに、ちょっとあかいけがでてきたみたいで、かいぬしは、
「いまさら、みけねこや、あかきじに、なるんじゃないよ。
おまえの、そのしろくろ、いりまじったはいいろは、
わたしの、かみのいろとおなじで、もでるにでもなるときは、
きっと、いい、こどうぐになるんだから」と、
へんなことをいっていました。
ぼくは、このごろ、おさしみをあまりたべなくなって、
かいぬしは「かけいには、たすかる」とよろこんでいます。
かわりに、いろんな「ちゅーる」をかってきて、たべさせてくれます。
さいきんは、たいへんしゅるいがおおいので、
ぼくのきにいるのをみつけるまで、たべくらべさせてやるってさ。
ぼくは、ろうかの、かごや、いすで、よくねます。
とくに、いすのうえは、かいぬしがずっとあらってない、
ふるい、やすもののざぶとんで、すなとほこりだらけです。
「すてようか、あらおうか」と、かいぬしは、まよっています。
そして、ぼくが、わりといつも、そこでねていて、
とくに、かまってもらえないで、きげんのわるいときに、そこにねるので、
「なんかの、あぴーるかい」といっています。
「めぐりあうじかんたち」という、しょうせつのなかに、
えいずの、さっかのひとがでてきて、
よごれた、あくしゅうのする、あんらくいすに、
いつもすわっているらしくて、
「なんか、それをおもいだしちゃう」となげいていました。
このしゃしんは、ぼくが、かいぬしがおふろにはいっているとき、
じゃぐちから、みずをのんでいるところです。
かいぬしは、はだかで、けいたいをとりにいって、
ぼくの、みずをのんでいるようすを、とりました。