ぼくと、はっぱ(カツジ猫)
みなさん、こんばんわ
だんだん、あたたかくなってきました。
ぼくのいる、かなあみの、にわのなかにも、
そとのにわにも、いろんなはなが、さきだしました。
かいぬしは、ぼくに、むかって、
「これは、くろっかす」「あれは、むすかり」と、おしえます。
きょねんの、かれたはっぱが、げんかんのまえに、おちていたのを、
かいぬしは、でがけに、「ほら」といって、かなあみのあいだから、
ぼくに、おとしてくれました。
「しゅんらん」という、はなのはっぱで、ながくて、ちゃいろで、かさかさしています。
ぼくは、おもしろいので、にわのなかを、ひきずって、あそびました。
きょうは、かいぬしは、ずっと、おでかけしていました。
よるに、かえってきて、ぼくが、にわにいるのをみて、
「かぜひくよー、もう。
でも、だいぶ、あたたかくなったから、いいか」と、いいながら、
いえにはいってきて、ぼくの、えさいれが、からになっているのをみて、
「わあ、ごめんごめん、でも、うそだろ、あんなに、いっぱい、あったのに」
といいながら、えさを、ほじゅうしてくれました。
おるすばんをしていると、することがなくて、たいくつだから、
ごはんをたべるしか、ないんだい。
はるになったからか、このごろ、いえのまわりでは、
みたことのない、ねこが、たくさん、いったりきたりします。
やっと、おとなになったぐらいの、こねこも、なんびきか、います。
でも、そとねこだった「しまお」は、ぜんぜん、すがたを、みせません。
「ほんとうに、どこにいってしまったんだろ。
なんまいか、しゃしんが、のこっているのが、
よかったような、さびしいような」と、かいぬしは、いっています。
そとは、こんやは、いちめんの、ほしぞらです。
「まうえに、みえるのが、おりおんざだよ。
このぶんじゃ、あすも、いいてんきだろうね」と、
かいぬしは、そらをみあげて、いっていました。
ぼくも、そろそろ、ねることにします。
おやすみなさい。