ぼくの、あいじょうかくにん(カツジ猫)
みなさん、おはようございます
きょうは、あさから、ひがてっています。
かいぬしは、「もえるごみをだすのに、おくれないようにしなければ」と、
さっきから、あせっています。
かいぬしは、このごろなんだか、しごとがすすまないようで、
いらいらしていて、ぼくが、おやつをねだりにいくと、
「さっき、たべたでしょ」とか「いま、たべたばっかりじゃない」とかいって、
ためいきをついたり、おこったりします。
きのうは、「うるさいよもう」といって、
あたまを、ゆびで、はたかれました。
ぼくが、かなしくなって、つくえのうえで、ねていると、
「ごめんね」といって、なでにきたので、
いちおう、のどをならしてやりました。
そうしたら、よるのごはんのとき、
ひさしぶりに、「おさしみ」をかってきて、
ぼくに、わけてくれました。
ぼくは、しっかりたべて、だいまんぞくで、
そのあと、しんだように、きもちよく、ねました。
かいぬしは、「やれやれ、こんなことで、
そんなに、みたされたかおになるのだったら、
おさしみなんて、やすいもんだね。
まるで、わたしのあいじょうを、かくにんしたような、
みちたりたかおを、しやがって」と、
ぼくをみて、いっていました。
よるのあいだに、ぼくは、かいぬしの、べっどのうえに、いどうして、
かおのそばに、ながくなって、ねました。
かいぬしは、おきて、「あら、いつのまに。あたまはどこにいったの」といって、
ぼくの、あたまをてさぐりして、さがしていました。
また、おさしみを、かってきてくれると、
ぼくは、しあわせになると、おもいます。