ぼくの、あさのかお(カツジ猫)
みなさん、こんばんわ
かいぬしは、「かくていしんこく」をすませて、
「あー、なにも、するきがしない」と、いっていた、あいだに、
くろねこの「あにゃん」さんの、めいにちをわすれていて、
「きゃあ、どうしよう」と、いいながら、
きょう、おおいそぎで、はなや、かんづめを、かってきて、
しゃしんのまえに、そなえていました。
ぼくのいる、いえの、といれのかべには、
くろねこの、ちいさいえが、かかっています。
このいえを、たてて、さいしょに、「あにゃん」さんの、めいにちがきたので、
そのときの、きねんに、かいぬしが、くろねこの、もようの、はんかちを、
がくにいれて、かざったらしいです。
「なんとなく、あそこが、あにゃんの、へやっぽいから、
めいにちを、わすれた、つみほろぼしに、
すこし、きれいにするか」と、かいぬしはいって、
ばらと、あじさいの、えのついた、いたを、かってきて、
といれのかべに、かけました。
「うん、いいかんじになったじゃないか」と、
かいぬしは、まんぞくして、なんべんも、といれを、のぞいています。
ぼくは、まいあさ、かいぬしがおきたあとも、
しばらく、べっどで、ねています。
したに、しいているのは、ぼくのすきな、じょうとうの、たおるです。
「なにさまだろう、って、かおしてるね」と、かいぬしは、
このしゃしんをみて、いいました。
にわには、はるのはなが、まんかいです。
「みけねこの、しなもんの、おはかのよこにも、
まいとしさく、きいろい、すいせんが、いっぱい、さいたよ。
あんなに、もりあがっていた、おはかが、
もう、ひらたくなっているから、
しなもんのからだも、つちにかえって、
たましいは、そのへんを、げんきに、あるいているんだろう」
と、かいぬしは、いっていました。