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ぼくの、あさのしごと(カツジ猫)

みなさん、こんばんわ

きょうは、わかいひとがなんにんか、あそびにくるはずだったので、
かいぬしは、「ひゃー、そうじがまにあわない」といって、あわてていました。
そうしたら、そのひとたちは、ようじができて、よていがえんきになりました。
かいぬしは、「よし、それまでに、こんどこそ、いえをかたづけよう」と、
いっていたけど、できるのかな。

それでも、ちらかっていたものを、あちこちに、おしこめて、
へやは、かなりすっきりなりました。
「うむ、これで、しごとにはげめる。
やっぱり、ときどき、ひとをよばないと」と、
かいぬしは、こーひーをいれて、ゆうがに、のみながら、
まんぞくしていました。

このまえ、そのひとたちがきたとき、
ぼくも、あいそうよく、あいさつにいったのだけど、
かいぬしが「いきなりかむから、きをつけてね」と、
ひとを、「わに」かなんかみたいにいったので、
みな、えんりょして、あまりぼくを、さわりませんでした。
ぼくは、つまらなかったので、ずっと、ねていました。
こんどは、もうちょっと、すりすりとかしてみようとおもいます。

かいぬしは、あさ、せんぷうきをかけるか、
えあこんをつけるかして、へやをひやしておいてから、
にわや、うえのいえに、しごとにいって、
あせびっしょりになって、かえってきます。
ぼくは、いえのなかで、ねていて、
かいぬしが、かえってくると、「おやつ」をもらいにいきます。

かいぬしは、じぶんのあさごはんのしたくをしながら、
「あのね、かつじ。わたしが、あさからはたらいて、
あせびっしょりで、かえってきて、ごはんをたべようとしてるのに、
おまえは、いままで、すずしいとこで、ねていて、
ひとしごとしたみたいなかおで、えさをもらいに、くるわけね。
ともばたらきの、おくさんが、おっとが、なにもしないで、
あたりまえみたいに、ごはんをまってるのに、ぶちきれるきもちが、
わたし、ちょっと、わかるかもしれない」といいながら、
けっきょく、「おやつ」をだしてくれます。

このまえの、よるは、おさしみののこりも、わけてもらいました。
ぼくのすきな「かわはぎ」じゃなかったけど、まあいいや。
「こんなぜいたくが、いつまでもつづくと、おもうなよ。
よのなかは、そんなに、あまくないんだから」と、
かいぬしは、ぼくを、おどかしています。

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カツジ猫