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ぼくの、おでむかえ(カツジ猫)

みなさん、こんばんわ

かいぬしは、このまえは、あさの、よじにかえってきて、
つぎのひの、はちじごろ、でていきました。
そのばんも、おそくかえりました。
ぼくが、かなあみのところに、むかえにでていると、
「ああ、おまえ、わたしがかえらないよるも、
そんなにして、まっているんじゃないよね。
かなしくなって、たびさきで、おちおちねられないから、やめなさい。
それとも、わたしのくるまのおとで、めをさまして、でてきているの。
そうだったら、まだいいけど」と、
かなあみごしに、ゆびで、あたまをなでてくれながら、いいました。

そして、いえにはいって、ぼくに、「おやつ」をくれながら、
「まあしかし、そうやって、むかえにでてくるうちが、はなかもね。
さいしょにかった、めすねこの、おゆきさんは、じゅうななねん、いたけれど、
いつも、むかえに、でてきて、にゃあにゃあなくのが、うるさいとおもっていたら、
いつからか、みみが、とおくなったのか、
わたしがかえって、へやにはいっても、きがつかず、
べっどのうえで、ねむっていて、『ただいま』となでたら、とびおきていた。
『おまえ、じゃんぐるだと、たべられちゃうよ』とわらいながら、
わたしは、なんだか、せつなくて、
うるさく、でむかえたころのことを、おもいだしてたっけ」と、はなしました。

しょだいねこの、おゆきおばさんは、しゃしんでみると、
りっぱなかおの、きじねこです。
ぼくも、そのくらい、ながいきしたいと、おもいます。

きょうは、かいぬしは、ほねやすめといって、
いちにち、ごろごろしていたので、
ぼくも、ずっと、そばでねていて、まんぞくしました。
あたらしい、まくらがきたので、かいぬしは、それにねて、
ぼくは、となりのまくらで、ねています。

かいぬしは、ときどき、ぼくのかおをみて、
「しかしおまえ、ほんとうに、みみずくに、にているねえ。
わたしが、ぱちんこやに、つながれている、ふくろうのはなしに、
はげしく、はんのうしてしまうのも、
かおが、おまえににているからかしらん」と、いっていました。

このしゃしんは、かいぬしが、さいきん、だいどころにおいた、
おじいさんの、おおきなつくえのうえに、
ぼくが、いるところです。
ここも、わりと、すきなので、はらばいになって、ねていたら、
うしろからきた、かいぬしが、きゅうに、あたまをなでたので、
ぼくは、びっくりして、ねたまま、とびあがりました。
「なによもう、その、びっくりぶりは。こっちがおどろくじゃないの」
と、かいぬしは、ためいきをついて、
「きほんてきに、きがちいさいんだよね、おまえってねこは」といいました。

そして、「やっぱり、こいのぼりをたてようかな」といっているので、
ぼくは、ちょっと、うれしいです。

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カツジ猫