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ぼくの、かいぬしが、みたゆめ(カツジ猫)

みなさん、たいへん、おひさしぶりです。

ぼくはげんきで、まいにち「ちゅーる」をたべています。
 かいぬしが、べっどのもうふを、たおるけっとにかえたので、
ぼくはおもしろくありません。
 まだ、もうふでいいのにな。
 だからまいばん、くろーぜっとのもうふのうえで、ねています。
 ときどき、かいぬしのところにいって、いっしょにねてやります。

かいぬしは、このまえ、ねつがでて、ふつかほど、ねていました。
 しごとをしすぎなんだと、ぼくはおもいます。
 「もうねつはさがったし、ゆりのはなのにおいもわかるから、
ころなじゃあるまい」と、かいぬしはいっています。

ぼくはかいぬしがねているあいだ、ぜんぜんちかづかなかったので、かいぬしは、
「おまえ、そんなげいとうもできるのかい。わたしにはりそうてきなねこだね」と、
へんなほめかたをしました。
 「ふきんしんないいかたとはわかっているけど、びょういんとかで、
なくなるかたのそばに、きっといってよりそってあげる、いぬやねこがいるらしいから、
わたしもとうぶんはだいじょうぶなのかもしれない」といっていました。

ねつがたかくて、ねているあいだに、かいぬしはいろんなゆめをみたそうです。
 そのゆめのなかで、かいぬしのそだった、いなかのいえのうらがわで、
ぼくが、のそのそあるいてきて、みたら、すずめかなにか、とりをくわえていて、
のぞいてみたら、とりはまだむしのいきで、いきていて、でもたすかりそうにはなくて、
どうしようかとこまって、かんがえていたら、めがさめたそうです。

「あまりにも、りあるで、おまえのてざわりまでおぼえている。
かまきりをみても、にげるおまえに、とりなんかとれるはずがないのにね。
あれは、おまえのほんしょうかい。がんぼうかい」と、
かいぬしはぼくにきいたけど、そんなことしるわけないやん。
まだ、ねつがさがってないのとちがうかい。しっかりしろよな。

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カツジ猫