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ガラクタトランプ

これさ、ほんとは昨日いや一昨日書きたかったんだけど、菱岡氏の本の記事といっしょに書くのも汚らわしくて、つい先延ばしにしちゃったのだが、ニュースを聞きかじる限りでも、ほんとうにトランプって、ろくなもんじゃないな。そのポンコツ度というかガラクタ度が規格外だ。機密書類を退任後も持ち帰って我が物にして、しかも捜査の邪魔してたとか、もうそれ反逆罪の極致だろうが。そんなでけそこないが、世界最強国のトップに君臨してたとか、よくまだ地球は無事でいるなあ。核戦争のボタンを押さなかっただけでも、上出来だったと評価したい気分になってしまうではないか。

あの時、ヒラリー・クリントンが勝って大統領になってたらアメリカも世界も今とはかなりちがったものになってたのじゃないかと、かなわぬ夢想をしてしまう。彼女が大統領選で負けた時、大学の研究室で、若い女性の英文学者の同僚が「そんなに女を大統領にしたくないんでしょうか」と、身体を震わせんばかりに怒っていたのを、昨日のことのように思い出している。

プーチンはプーチンでダムを決壊させたのがウクライナだと主張しているし。そりゃ私は証拠をつかんじゃいないけど、論理的にだけ考えたって、こんな言い訳信用する人がいたらお目にかかりたいってもので、これだけ大嘘を堂々とこれまた世界の最強国のトップが吐けるってんだから、これはこれで人類の危機だ。

まあ日本だってよそのことは言えんけどな。岸田首相はありとあらゆる国の機能をマイナンバーカードと結びつけてしまおうと狂奔してるようだが、いったいこれだけマイナンバーカードと心中したがるのは何なのか、その動機がわからない。よっぽど利権があるのかどこかに弱みをにぎられているのか、一番恐いのは何も理由がないんじゃないか、ただの愚か者なのではないかってことだ。

下手すると、このマイナンバーカードで日本の全機能が麻痺するぞ。財産なくす人やら命なくす人やらも絶対に出て来る。もうこちらも人間として堕落するが、そうやって犠牲になる最初の人間にだけは絶対になりたくないから、何とか自衛するしかない。と言ってどうしたもんだか。病院には行かなくちゃならんし、銀行で生活費は下ろさないとならないし。
 強盗の一団に国をのっとられてるみたいな気分だよ。

そんな私がささやかに嬉しいのは、庭で切ってきた桔梗が花もつぼみもしょぼーんとしおれちゃったので、ああ、切り花には向かないんかなあとあきらめかけながら、一応茎を短く切って水揚げに一縷の望みを託したら、何とぴしゃっとよみがえって、つぼみまできれいに開いてくれたことだ。ありがたいありがたい。

庭の本家の鉢の方も、この満開ぶり。前にも書いたが昔、田舎の家ではつつじと岩の間から毎年決まって一輪だけの桔梗がするする伸びてぽっかりと咲き、それがちょうど座敷から見えるので、母が「けなげねえ、立派ねえ」といつも感心していたっけが、もちろんその桔梗は大したものだが、あの長い期間、多分十数年もたった一本だけ咲き続けて、決して増えなかったというのも、こうなると何だか不思議でならない。

そして庭ではあいかわらずバラとユリとが次々に咲く。とりあえず、これは今日の夕方切ってきて飾ったピンクのユリ。場所が場所なだけに何だか額の中の絵のようだ。

今日は地域の廃品回収。うちの組が当番だったので早朝八時から出かけて行った。参加者が少なく、行ってよかった。お天気もよく助かった。しかしそれで疲れたのか、ネレ・ノイハウスのミステリ『穢れた風』がいつものことだが、終盤勢いがついてやたらに面白くてやめられなくなったからか、一日だらだらベッドで寝ていた。夕方になって入浴し、夜になってスーパーに買物に行く。残り物がけっこうまだあって、目的のものがほぼ買えた。しばらく食料には困らない。
 それにしてもナスは役に立つ。味噌汁にもなるし、トマトとニンニクとチーズで炒めると、肉料理みたいにこってりとボリュームがあって、くせになり、そればっかり作ってしまう。他の料理もしたいのだが、まだ手に回らない。

でもって、肝心の仕事はとどこおり気味。そこだけは大変悩ましい。

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カツジ猫