ぼくの、かるたとり(カツジ猫)
みなさん、おはようございます
このしゃしんは、まえにあっぷしたのと、いっけん、おなじにみえるけど、
すこしだけ、ちがいます。
ぼくのすがたは、まえののほうが、よくとれているけど、
はなは、こっちのほうが、きれいにとれているので、
かいぬしは「どっちを、はがきにしようか」と、すごくまよっていました。
けっきょく、はなより、ぼくのほうを、ゆうせんしたみたいです。
きょうは、たいふうがくるそうで、かいぬしは、
ゆうべから、ものほしざおをかたづけたり、
いろいろ、いそがしそうにしています。
ぼくが、よる、べっどの、もうふのうえで、ねていると、
かいぬしがきて、ぼくを、つっつきます。
ようじがあるのではなくて、ただ、ぼくで、あそびたいみたいです。
むしのいどころがわるいときは、ぼくは、ねがえりをうって、
はらばいになって、かたてを、おもいきりのばして、
かいぬしのてを、たたいて、ひっかいてやります。
でもかいぬしも、さいきん、こころえていて、
ぱっと、てをひっこめるので、
ぼくのては、もうふを、たたいて、からぶりします。
くやしいから、なんべんも、そうやって、たたいていると、
かいぬしは、「おまえ、まるで、かるたとりしてるみたい」といって、
「あしびきのー、やまどりのおのー」とか、
かるたのことばをよみながら、
てをだして、ぼくを、じらします。
けさ、かいぬしが、といれにいって、
どあをしめていたけど、
すこしだけ、あいていたので、
ぼくは、てをつっこんで、ようじんぶかく、
あたまをいれて、はいっていきました。
「おっ、このまえ、げんかんのどあにはさまれた、
とらうまは、きえたのかな」といって、
かいぬしは、よろこんでいました。
きょうは、いまはまだ、くもってるだけだけど、
だいたい、いちにち、あめみたいだから、
ぼくは、べっどで、ねてすごします。