1. TOP
  2. 岬のたき火
  3. 日記
  4. ぼくの、けが、ぬける(カツジ猫)

ぼくの、けが、ぬける(カツジ猫)

みなさん、こんにちわ

だんだん、あつくなってきて、
いよいよ、ぼくの、けが、ぬけはじめました。
かいぬしは、なんだか、うれしそうに、まいあさ、ぼくをつかまえては、
べっどのうえで、ぶらしを、かけます。

のどとか、くびとかは、きもちがいいし、
おなかも、まあまあだけど、
せなかや、こしのあたりを、すかれると、
ぞくぞくして、いやなので、ぼくは、かみついて、こうぎします。

かいぬしは、「はいはい、いやよねえ」とかいいながら、
ぼくの、くびのうしろをつかんで、おさえておいて、
しつこく、ぶらしをかけます。
ぼくが、おこって、にげだすと、とったけを、まるめながら、
「かつじー、おいで」と、よびます。

ぼくが、ちかづいていくと、
「ほんとに、はじめてだねえ。こんなに、よばれたら、ぜったいに、くるねこは」
と、かんしんしながら、また、ぼくを、ころがして、ぶらしをかけます。

このまえ、むーんおばさんにあったとき、かいぬしが、そのはなしをしたら、
むーんおばさんは、まえにかっていた、ぼくと、にた、けのながいねこは、
なつは、「さまーかっと」をしていたと、いっていたそうです。
くびと、しっぽのさきだけ、のこして、けを、みじかくするので、
らいおんのようで、かっこよかったそうです。
かいぬしは、「あの、びびりが、おとなしく、びようしさんに、
かっとさせるとも、おもえない」といって、
それは、あきらめたみたいです。
ぼくも、いまの、けのながさでも、そんなに、あつくはないから、
このままで、だいじょうぶと、おもいます。

「のみさえ、つかなきゃいいんだよね。
そろそろ、のみの、よぼうの、くすりを、つけなきゃなあ」と、かいぬしは、いっています。
このまえ、よくいく、はなやさんで、「すもーくつりー」というのを、うっていて、
かいぬしは、むらさきっぽい、ちゃいろの、けむりのような、
そのきが、きにいって、かおうかと、おもったけど、
みせのひとが、「この、はーとがたの、ちいさいみが、ついているのが、かわいいでしょう」
と、いったので、その、けむりみたいな、はっぱのなかに、
くろいみが、ちらばっているのをみて、
「わたしは、こういうのを、みると、ねこのけのなかにいる、のみを、おもいだして、
この、えだに、のみとりぐしを、かけたくなるのよねえ」といって、
あきれられたそうです。
そして、みせのひとと、ふたりで、わらっていて、かうのを、わすれたそうです。

かいぬしは、きょうは、とくに、しごとがないらしくて、
いちにち、のんびりしています。
ほんとうは、あしたのじゅぎょうの、しりょうをつくらなくてはいけないけど、
さぼっているらしいです。
だいじょうぶなのかなあ。

Twitter Facebook
カツジ猫