ぼくの、けだま(カツジ猫)
みなさん、おげんきですか。
まだちょっと、すずしいけど、ぼくのからだのけは、
いま、ぬけかわりの、まっさいちゅうで、
へやじゅうに、ふわふわ、けがまっています。
かいぬしは、ぼくがねたのをみはからって、
べっどのうえを、ほふくぜんしんで、ちかづいてきて、
ぶらしで、ぼくのせなかや、おなかや、しっぽを、すいて、
しろや、はいいいろのけを、いっぱい、とります。
ぼくが、だんだん、めがさめて、かみついたり、ひっかいたりすると、
「きもちがいいんだってば。ほら、ここ」といいながら、
くびすじや、のどを、ぶらしですいて、ごまかします。
ちょっと、ぶらしをかけただけで、おおきなけのたまができます。
「なにかに、つかえないかなあ。じゅんもうなのに、おしいね」
といいながら、かいぬしは、ごみばこに、いれています。
かいぬしは、にがつごろから、じむにかよっていて、
たいじゅうを、なんきろか、へらしたそうです。
「おまえと、おなじおもさだけやせたら、
そのときは、なにか、おいわいをしようね」と、
かいぬしは、ぼくに、いっています。
ぼくは、おさしみを、くれたらいいなとおもいます。
けさ、かいぬしは、ぼくが、げんかんのどあのまえで、
かいぬしのかおをみあげていると、
「そんなに、でたいのなら、ちょっとだけね」といって、
そとに、だしてくれました。
ぼくは、いえのまわりを、あるいて、
じめんを、ころころして、たのしかったです。
でも、となりのにわにいこうとしたら、
かいぬしが、だいて、つれもどしたので、
ぼくは、おこって、かみました。
かいぬしは、ぼくのおでこをゆびでたたいて、
「だめでしょ」といったので、ぼくは、やめました。
かいぬしは、よるに、よく、おかしをたべたりしているので、
ぼくのおもさだけ、やせるのは、
まだ、ずっとさきだろうとおもいます。