ぼくの、しょうり(カツジ猫)
みなさん、こんばんわ
さいきん、かいぬしは、いそがしいらしくて、
なかなか、ぼくのしゃしんをとってくれません。
「ふるいしゃしんを、つかってもいいんだけどね。
よくみると、やっぱりちゃんと、おまえのかおも、からだも、
おとなになっていて、むかしとはちがうから、
みるひとがみたら、きっとわかるだろう」と、
かいぬしは、いっています。
そんなもんなのかな。
だんだん、さむくなりました。
かいぬしは、ときどき、だんぼうをいれて、しごとをしています。
ぼくは、あたたかいばしょの、いすにまるくなって、
かいぬしのちかくで、ねています。
かいぬしは、ときどき、よる、べっどにいくときに、
ぼくを、いすからもちあげて、べっどにもっていって、
ふとんのなかの、じぶんのよこに、ねせます。
ぼくは、そのまま、ねることもあるけど、
すぐおきて、きにいりの、まくらのうえで、ねなおします。
かいぬしは、ぼくの、あとあしや、しっぽをつかんで、
あそびながら、ねてしまいます。
このまえ、ぼくが、にわの、たなのうえにいると、
かいぬしが、そのまえにたって、
「ほれほれ」と、てをだして、ぼくをからかいました。
ぼくが、こうげきしようとすると、
ぎりぎりのところまで、さがって、
「とどかないだろう」と、ばかにするので、
ぼくは、まえにしたように、
とびおりて、あしにかみつこうかとおもったけど、
うまく、まえあしのつめが、かいぬしのてに、ひっかかったので、
ここぞとばかりに、ひきよせて、かみつきました。
かいぬしは「やられた」といって、
「でもまあ、これは、わたしが、しかけたのだから、
しょうがないなあ」と、あきらめて、
ちのでた、ゆびを、なめていました。
ぼくは、ちょっと、きぶんがよかったです。
でも、このごろ、おとなりのひとが、かいぬしがるすのとき、
ぼくが、さびしくて、にわにでていると、
かなあみのそとから、ゆびをいれて、なでてくれたりするので、
ぼくは、うれしくて、あまえるけど、
「よそのひとを、かんだら、だめだよ」と、
かいぬしは、しんぱいしています。
「へんなくせを、つけちゃまずいよね。
わたしも、きをつけないとね」と、
はんせいしていました。