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ぼくの、ちょっとした、しっぱい(カツジ猫)

みなさん、こんばんわ

かいぬしは、どうしてか、きょうできてきた、ぼくの、このしゃしんが、きにいっていて、
「いいねえ、この、ふてぶてしい、なまいきそうなかお。さいこう」と、よろこんでいます。
「まわりの、ちらかりぐあいも、よく、にあっているわ。
うでききの、さけのみの、たんていみたいで、よいわ。
ひょいと、たちあがって、このうわぎをきて、でかけそうじゃないの。
ひさしぶりに、はがきにして、みようかしら」と、いっています。
ねんまつで、じかんも、おかねもないといっていたくせに。

このまえ、ぼくは、べっどにねていて、かいぬしが、そばをとおったので、
てをのばしたら、たおるせいの、ねまきに、つめが、ひっかかりました。
ぼくは、あわてると、つめをひっこめる、たいみんぐが、わからなくなって、
てきに、つかまえられたとおもって、あわてるので、
ますます、つめが、はずせなくなります。

かいぬしは、それをしっているので、ちょっと、そのまま、まっていたけど、
たおるじの、ねまきだから、いとが、のびてきたので、
ぼくのつめを、はずそうとして、ぼくは、かいぬしの、ゆびのさきの、
「しもん」の、まんなかのとこに、つめをたてました。

かいぬしは、たいしたことないとおもって、ほうっていたけれど、
あとから、ちが、ではじめて、いつまでもいたいので、
「はしょうふうにでも、なったかしれない。
りるけは、ばらのとげに、さされてしんだというけど、
わたしは、おまえにつめをたてられて、しぬのかい。
なんと、みっともない、さいごだろう」とか、いっていました。

それから、もう、みっかになって、
いのちに、べつじょうはなかったみたいだけど、
「なにをするにも、ここをけがしていると、すごく、いたくて、ふべんだわ」
と、なげいています。
「おまえの、にくきゅうなのよ、ここ」というので、
ちょっと、きがとがめました。
でも、もう、よくなったみたいです。

きのうは、さむかったので、かいぬしは、
おばさんののこした、じょうとうの、「もへあ」のけいとの、かーでぃがんを、
うっかり、あらって、すこし、ちぢんだのを、
いえで、きることにして、ねまきのうえに、それをきて、
べっどで、てれびをみていました。

ぼくは、そのそばにいって、かいぬしにくっついて、
おけしょうをしていたら、いつのまにか、まちがえて、
かいぬしの、かーでぃがんを、ずっと、なめていました。
かいぬしは、それに、きがついて、おおわらいして、
「まったく、おまえらしいねえ」と、いいました。
「わたしが、けがわのある、ねこになったと、おもったの。
それで、なめてくれたってわけかしらん。
ごめんよ、まだ、ねこじゃないの」と、
ぼくを、なでながら、いっていました。

ぼくの、みみが、このごろ、わりと、つめたいので、
かいぬしは、よろこんでいます。
なつのあいだ、ずっと、あつかったので、さわってみては、
「びょうきじゃないよね」と、しんぱいしていました。
よる、いっしょにねるときに、ぼくの、みみが、かおにさわると、
「つめたい、つめたい」といって、まんぞくしています。

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カツジ猫