ぼくの、つぼ(カツジ猫)
みなさん、こんにちわ
かいぬしは、あいかわらず、いそがしいらしくて、
「もう、あたまがどうかなりそう」と、いいながら、
そのわりに、べっどで、ごろごろしています。
きょうは、ものすごくあついので、
ぼくも、べっどで、のびています。
でも、かいぬしが、かえってきたときは、
おじいさんのつくえのうえで、おでむかえします。
げんかんをはいって、どあをあけた、ましょうめんに、
こうやって、まっています。
このまえ、かいぬしは、まっさーじにいったとき、
そこの、せんせいに、「りんぱや、けつえきの、ながれが、
よくなると、こかんせつのわるいのも、なおります」といわれて、
「うちの、ねこは、どうもあとあしの、こかんせつに、
けっかんがあるきがするんですよ。
とびあがれないし、おしりがおおきくならないし。
もったいないことで、ただの、じょうだんですが、
せんせいの、『ごっどはんど』で、ちりょうしてもらいたいぐらいです」
と、いったそうです。
そうしたら、せんせいは、まじめにかんがえて、
「ねこぐらいの、おおきさだったら、
まっさーじよりも、はりがいいかもしれませんね。
わたしが、はりをやっていたら、ちりょうしてあげるんですが。
でも、おとなしくしてくれるかどうかですね」と、いったそうです。
かいぬしは、「いやいやそんな、おそれおおい。
ほんとに、ただの、じょうだんです」と、
きょうしゅくしながら、わるのりして、
「きっと、さいしょに、うごけなくなる、つぼに、はりをうっておいて、
そのまま、いくらでも、はりをうったら、いけるんじゃないでしょうか」
と、いいながら、わらいがとまらなくなって、こまったそうです。
「だって、おまえが、そうやって、うごきをとめられて、
いっぱい、はりをうたれて、はりやまみたいになってるのを
そうぞうしてみたら、おかしくて、しにそうだった」と、
かえってきてから、ぼくにいいました。
そして、ぼくが、ねていると、ときどき、くびや、せなかや、
しっぽのねもとを、ゆびで、おさえてみては、
「どこが、つぼなのかなあ」と、かんがえています。
わりと、きもちがいいときもあるので、
ぼくは、したいように、させているけど、
いまのままでも、はしったりとんだりできるんだから、
こかんせつのことは、ほっておいてもらいたいです。
それより、ときには、ねこじゃらしとか、
おもちゃで、あそんで、ほしいんだけどな。
そのほうが、ぜったいに、ぼくのからだにいいとおもうよ。