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ぼくの、てんごくと、じごく(カツジ猫)

みなさん、こんばんわ

けさ、かいぬしは、「ぶろっくでかった、おさしみののこりが、
ちょっとふるくなったから、はやくしょぶんしないとなあ」といって、
おおきな、かたまりを、ぼくにくれました。

いつもは、こまかくきってくれるけど、
さいきんは、わりとふつうのおおきさに、きっても、
ぼくが、くわえて、たべるようになったので、
「こんな、かたまりでも、たべるかな」と、
かいぬしは、ためしてみているかんじでした。

ぼくも、どうしていいかわからなくて、しばらく、てこずったけど、
くわえて、おさらから、ひきずりだして、
つくえのうえにもっていって、ゆっくり、たべました。
とちゅう、まわりがきになって、かおをあげて、みまわしていると、
「いいから、さいごまで、ちゃんとたべてね」と、
かいぬしに、いわれました。

そのあと、かいぬしが、せんたくものを、ほしにいくみたいだったので、
ぼくは、なにげなく、げんかんのどあのまえに、たいきしていました。
ないたり、さわいだりはしないで、
ふつうに、いちれんのうごきのようにして、
いっしょに、そとにでてやろうと、おもったのだけど、
かいぬしは、「だーめよ」といって、ぼくを、あしで、おしもどして、
でていって、しまいました。

ぼくは、どうせ、もどってくるときは、ぼくがいるのをわすれているとおもったから、
どあの、すぐ、うちがわで、たいきしていて、
かいぬしが、もどってきて、どあをあけたとたんに、
すきまから、そとにでようとしました。
「あっ、おまえは」といって、かいぬしが、どあをあわててしめようとしたので、
ぼくの、あたまとまえあしと、かたが、どあにはさまれました。

このどあは、すごくおおきくて、おもいので、
「いつか、おまえが、はさまれて、ぺしゃんこになりそう」と、
かいぬしは、いつもしんぱいします。
かいぬしが、おさえていたので、だいじには、いたらなかったけど、
ぼくは、かたのところを、はさまれて、おこって、しゃあああっとうなりました。
そのまま、なかにひっこんで、にげたけど、かいぬしは、
「だいじょうぶかい、どっか、どうかなってないかい」と、きにして、
べっどのうえの、ぼくを、さわりにきました。

ぼくが、いたがらないし、そのあとも、はしったり、とんだりしていたので、
かいぬしは、あんしんしたようでした。

そういうわけで、けさ、ぼくは、てんごくと、じごくを、あじわいました。

このしゃしんは、ぼくが、かなあみのなかの、にわで、
いすのうえに、ねているところです。
すずしくて、きもちがいいので、ときどき、こうしてねています。

ぼくのまえや、よこに、はえている「うらじろ」は、かってにはえてきたみたいですが、
かいぬしは、「これは、たいせつにとっておいて、
おしょうがつに、かがみもちのしたに、しこう」と、いっています。

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カツジ猫