ぼくの、といれは、ふかふか(カツジ猫)
みなさん、こんばんわ
かいぬしは、このまえ、ぼくのにわの、といれのすなばに
あたらしい「かわすな」をいれてくれました。
このごろ、かいぬしは、にわじゅうに、すなばを、ひろげたので、
ぼくは、あたらしいすながはいったのに、きがつかないで、
べつの、すみのほうにしていました。
きのう、あたらしいすながはいって、ふかふかになっているばしょに、きがついて、
いっぱい、すなを、かきちらして、とびちらせて、といれをしていたら、
かいぬしが、そとからみて、わらっていました。
かいぬしは、このごろ、いそがしかったみたいで、
ぼくが、げんかんのどあから、そとにでたり、
あさ、せんめんじょの、せんめんだいに、みずをのみにいったりすると、
「ああ、もうやめてよー、いまは、いそがしいんだから」といって、
ぼくをだいて、いえのなかに、ほうりなげて、もどしたり、
めのまえで、せんめんじょのどあをしめたり、
あしを、どんどんと、ふんで、おどかしたりして、
ぼくのしたいことをさせてくれないので、
ぼくは、かなしかったです。
きのうぐらいから、ちょっと、じかんができたようで、
ときどき、ぼくをだいて、はなしをしてくれます。
「しあわせかいー、かつじ」とか、
「いそがしくて、ごめんねー」とか、
「おまえは、かしこい、いいねこだよー」とか、
「いきてる、おすねこのなかでは、いちばんすきだよー」とか、いって、
「おめめを、きれいにしないと、だめよ」といいながら、
ぼくのめの、なみだを、ゆびでふいてくれます。
そのゆびを、ぼくのけがわで、ふくのは、どうかとおもうけどね。
けさ、ぼくがまた、せんめんじょに、みずをのみにいったら、
かいぬしは、「あら、こりないね」といいながら、
なんだか、うれしそうに、せんめんだいのみずを、
ほそく、だしてくれました。
こんどまた、げんかんから、そとにでてみようと、おもいます。