ぼくの、としのせ（カツジ猫）

みなさん、こんにちわ

かいぬしは、としこしのしたくで、いそがしそうです。
「むかしは、よかったなあ。
『いちやかざり』がいけないとか、にじゅうくにちがいけないとか、
なにもしらなかったから、
へいきで、おおみそかに、しめなわをかざったりしてたけど、
なにも、わるいことは、おこらなかったし。
なんか、いろいろ、きいてしまうと、
ただでさえ、いそがしい、ねんまつのよていが、
ますます、きゅうくつに、なっちゃう」と、ぼやきながら、
かがみもちを、かざっていました。

このしゃしんは、かなり、まえのしゃしんです。
ぼくがすわっている、いすも、ひとにあげて、
いまは「ゆふいん」の、やまのうえの、
しゃれた、おみせに、おいてもらっているみたいです。
かいぬしは、このごろ、こんな、ふるいしゃしんをみなおしては、
「おまえ、かわいかったんだねえ」といっては、
「まあ、いまも、かわいいけどね」と、
とってつけたみたいに、いいます。

このまえから、にわを、よそのねこが、はしっていったり、
けんかをして、おっかけられたり、しています。
すこしまえに、うまれたこねこが、おとなになったばかりのやつのようで、
たいどが、なまいきで、どこが、なわばりか、しらないみたいです。

ぼくは、けしからんと、おもって、くろーぜっとのまどから、にらんだり、
そこにある、こたつに、おしっこをかけたりして、がんばりました。
くろーぜっとには、かいぬしの、おかあさんの、
いはいと、しゃしんが、おいてあります。
かいぬしは、においで、きがついて、ぼくのおしっこを、ふきながら、
「おまえねえ、きょうは、おかあさんのめいにちなのよ。
おまえもむかし、うえじにしかけて、いなかのいえに、まよいこんだとき、
おかあさんに、ぱんをもらって、いきのびたんでしょ。
おんを、あだで、かえすとは、なにごとですか。
おかあさんに、おこられても、しらないよ」といいました。

かざってある、おかあさんのしゃしんは、ねこをだいています。
ねこずきな、ひとで、ねこには、やさしかったから、
ぼくが、いえをまもろうとするきもちも、わかってくれて、
おこったりなんかしないと、おもいます。(^-^)