ぼくの、どきょう(カツジ猫)
みなさん、おはようございます
ぼくのすんでいる、うえのいえに、
いなかからはこんできた、いろんなにもつがつまっていたのが、
だいたい、かたづいて、まえのようにもどったので、かいぬしは、
「よしよし、こうでなくては」と、すこし、きげんがいいです。
いなかのいえにあった、きれいなものを、あちこちにおいたら、
それなりに、さまになったといって、まんぞくしているみたいです。
でも、ぼくが、ひっかけそうな、しきものはないから、
ちょっと、つまりません。
ぼくは、いま、あさごはんをもらって、べっどのうえで、
きょうはなにをしようかと、かんがえています。
ぼくは、のどがよわいので、ねているときに、くうくうと、いびきをかきます。
かいぬしは、このまえ、にわで、「なんのおとかしら」と、いっていて、
ぼくが、かなあみのなかの、たなのうえで、ねているのにきがついて、
「なあんだ。でもおまえ、そんなのじゃ、じゃんぐるだと、すぐ、みつかって、
おおきなけものに、たべられてしまうよ」と、いいました。
じゃんぐるなんかに、いかないもんね。
まいにち、どんどん、あたたかくなります。
にわの、かなあみのそとでは、ときどき、よそのねこが、
ものすごいこえで、けんかしています。
ぼくは、そのたびに、とびだしていくけど、
みているだけで、おこってうなったりはしないので、かいぬしは、
「さいきん、なんだか、よゆうだね」と、いいました。
よる、ふとんのなかで、いっしょにねているとき、
かいぬしは、ぼくを、ぎゅうっとだきしめて、
ぼくが、こわがらないし、にげたり、おこったりしないので、
「くるしくないのかな。ふつう、いやがるでしょう」と、
おもしろがっています。
「ふだんは、こねまわしたら、かみつくのに、
ふとんのなかは、べつじげんなわけかな」と、ふしぎがっています。
「どこまでしめつけたら、こわれるかしら。
おまえ、けがおおいだけで、
あんがい、じったいは、ないんだよね」といいながら、
ぼくをしめつけてみています。
むかしいた、きゃらめるさんは、
うんてんちゅうのそうじきをくっつけても、へいきで、にげなかったそうで、
「どきょうのある、ねこだった」と、かいぬしは、ほめるけど、
ぼくだって、まけてないと、いってほしいです。