ぼくの、まえあし(カツジ猫)
みなさま、こんばんわ。
かいぬしが、くろーぜっとをかたづけて、くっしょんをおいてくれました。
まえは、べっどのかわりに、ここでねていたけど、
このごろは、おおきなべっどがへやのまんなかにあるので、
ぼくも、かいぬしも、そこでねていたから、
ぼくは、ここのことを、わすれていました。
まどから、そとがみえるので、みちにいる、よそのねこをみはるのに、
いいばしょだから、すきだったのに、それも、わすれていました。
ひさしぶりに、いいきもちで、そこのくっしょんにもたれて、あしをなめていたら、
かいぬしが、「えらくねっしんに、おめかししているねえ」とわらいながら、
しゃしんをとってくれました。
このしゃしんの、ぼくは、にくきゅうの、あいだを、なめるために、
ぐっと、ゆびをひろげているので、てのさきが、おおきくみえます。
「おまえの、まえあしの、もようって、ゆびと、ゆびの、あいだに、
なみがたの、かぎかっこみたいなのが、ついているのが、
なんだか、おしゃれよねえ。
このしゃしんだと、それがよくわかるから、いいけど、
いっしゅん、ゆびさきが、おまえのしたにみえて、
はいいろになったかと、ぎょっとするよ」
と、かいぬしは、いっていました。
このまえ、かいぬしがみたえいがでは、
ぼくに、にたねこが、ころしやから、いきなり、まどのそとになげられて、
しんでしまったそうです。
そのちょくぜんまで、だいて、なでていたそうだから、
ひきょうな、ころしやだと、おもいます。
「えいがは、おもしろかったけどね、
おまえもきっと、ああいう、まぬけなしにかたをしそうだなあと、
とちゅうから、そればっかり、かんがえていたよ」と、
かいぬしは、わらっていっていました。
ぼくは、ころしやには、ちかづかないようにしようとおもいます。