ぼくの、みだしなみ(カツジ猫)
みなさん、こんにちわ
ぼくは、さいきん、せんめんだいで、みずをのむのが、すきになりました。
かいぬしが、せんめんじょのどあを、あけると、
どこにねていても、すぐおきて、とんでいくので、
かいぬしは、あきれて、
「いったい、なんの、こだわりだい」といいます。
せんめんだいは、たかくて、とびあがりにくいし、
じゃぐちは、みじかくて、ひくいので、
みずは、すごく、のみにくくて、
ぼくは、からだを、おりまげて、くしんして、みずをのみます。
「そのうちに、おまえが、みずをのみやすいような、
せんめんだいと、じゃぐちに、かえそうで、
ものすごく、じぶんがこわい。
いくらなんでも、わたしは、そこまで、ばかではないと、
じぶんのことを、しんじたい」と、
かいぬしは、はをみがきながら、ぼくをみて、いいます。
ときどき、かいぬしは、いらいらするらしくて、
きづかないふりをして、どあをしめて、
ぼくを、せんめんじょに、とじこめます。
にゃあにゃあないたら、すぐ、あけてくれるけど。
このまえは、ぼくが、はしってきたまえで、
どあをしめてしまったので、ぼくは、きずつきました。
それからは、あまり、いかなくなりました。
「だって、いそいでいるときに、
おまえが、みずをのみおわるまで、
ずっと、おまえのおしりをみながら、まってるのって、
すごく、いらいらするのよね。
ときどき、おしりのあなが、よごれていたら、
てぃっしゅをぬらして、ふいてやって、
いやがらせる、たのしみもあるけど、
だいたいは、いつも、きれいだし」と、
かいぬしは、いっています。
あと、ぼくは、わりと、なみだがでるので、
めもとが、よごれます。
「もっと、おけしょうしなさい」といつもいわれるけど、
わすれていると、めやにが、かたまっているので、
かいぬしは、せっせと、ゆびで、ふいてくれて、
「ここが、きれいだと、さいこうに、いけめんなのに、
じぶんで、ざんねんとは、おもわないかい」といいます。
このまえ、あんまり、ていねいに、ふいたから、
ぼくの、めもとの、けがはげて、
あかい、はだが、でました。
かいぬしは、「うわあ、ごめんよ。やりすぎたね」と、
あわてて、いましたが、
ぼくは、いたくもなんともなかったので、
へいきなかおをしていて、
よるには、ちゃんと、けがはえました。
「ああ、よかった」と、かいぬしは、よろこびました。
それからは、あんまり、しつこく、
めもとの、そうじをしません。
でも、ぼくが、あけがたに、ふとんのなかで、
まえあしをなめて、ぬらして、めもとを、ふいて、
おけしょうをしていると、
「よしよし、みだしなみは、たいせつだからね」
と、まくらのうえで、あくびをしながら、
ぼくをみて、よろこんでいます。
きょうは、かなり、さむいです。
とっくに、すとーぶは、だして、とうゆも、かっているみたいだから、
そろそろ、つけてくれても、いいのにな。