ぼくの、もよう(カツジ猫)
みなさん、こんばんわ
これも、かなりふるいしゃしんです。
かいぬしは、さいきん、かたづけちゅうにみつけた、むかしのしゃしんを、
こうやって、こうかいするのに、はまってます。
「でも、これはいつのしゃしんかね。
つくえのうえが、いやにかたづいているけど、
おまえはあんまり、いまとかわってないしさ」と、
くびをひねっています。
ぼくは、こねこのときとかは、よこっぱらに、くろい、うずまきもようがあって、
みんなから「あめしょーですか」といわれました。
「もようは、ばっちりそうなんだけど、あめりかんしょーとへあというぐらいで、
あめしょーなら、けはみじかいはずだけど、
こいつは、ふさふさのちょうもうしゅですもんね」と、
かいぬしは、いつもこたえていました。
いまはもう、きかれません。
いつからか、ぼくのわきばらの、うずまきもようは、みだれてきえて、
いまは、ごちゃごちゃのもようになっています。
「はぎやきの、おちゃわんみたいに、
ねこのいろどりは、かわるんだねえ。
まえにいた、きゃらめるは、こねこのときは、
しろじに、うすーいくりーむいろだったのが、
おとなになったら、ふつうの、あかきじねこになったしな」
と、かいぬしは、ぼくにぶらしをかけながら、
うずまきのあったあたりを、ゆびでぐるぐるかきまぜています。