ぼくは、あたらしいばしょがすき(カツジ猫)
みなさん、おはようございます
かいぬしは、すこしずつ、しごとをするきになったみたいだけど、
「いっきに、すすめると、ばてるし、
ちびちびやってると、せいかが、めに、みえなくて、つまらない」
と、ひとりで、ぶつぶつ、いっています。
きょうは、ぴーまんと、たまねぎと、ごはんをいためて、
やきめしをつくる、よていだそうです。
かいぬしが、よる、くるまで、かえってくるとき、
ぼくは、にわの、かなあみのなかの、たなのうえにいます。
かいぬしが、くるまを、おりるとき、
ぼくは、かいぬしをみないで、よこをむいて、
おもいきり、せのびをして、かなあみのわくの、はしらで、
ばりばりばりと、つめをとぎます。
いつも、おなじところをとぐので、そこだけ、はしらが、けずったみたいになっています。
かいぬしは、したから、ぼくが、ゆみなりになって、つめをといでいるのをみて、
「お、かつじ。へへへへへ」と、いみなく、わらいます。
かいぬしは、「すこしは、ほんをよまなければ」といって、
おじいさんのつくえで、ぶあついほんをよみはじめました。
いすをひっぱりだして、もとにもどすのを、わすれていたので、
ぼくは、さっそく、そのうえに、ねました。
「ほんとに、あたらしいばしょが、すきだよね」と、
かいぬしは、みおろして、いっていました。
このしゃしんは、やっぱりぼくが、あたらしい、たおるが、まくらにかかったとき、
さっそくいって、ねたときのです。
だいぶまえだから、まだ、くびわが、まえの、あかいやつです。
「こうしてみると、やっぱりおまえ、でかい、めだね。
かおだけみると、ふくろうみたい。
でも、かはんしんは、らっこだけど」と、かいぬしは、いいました。
おおきな、おせわだと、おもいます。