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ぼくは、あめにぬれる(カツジ猫)

みなさん、こんばんわ

かいぬしが、さいきんかってくる、
あたらしいえさが、おいしいので、
ぼくは、かいぬしが、だいどころにいくと、
ねていても、すぐおきて、うしろの、だいにのぼって、
にゃあにゃあと、さいそくします。

かいぬしは、だんだん、めんどうになったようで、
「さっき、たべたじゃない」とか、
「まだ、かみさまの、みずもかえてないんだよ」とか、
「わたしに、おちゃものませないきなの」とか、
もんくをいいながら、けっきょく、えさを、さらにいれてくれます。

あたらしいおやつは、かぼちゃとか、りんごとか、まんごーとかの、つぶつぶが、
なかに、まじっている、えさです。
ほかに、ささみの、つぶつぶが、まじっているのもあります。
この、つぶつぶが、ぽいんとなんだと、おもいます。

かいぬしは、さっき、かえってきて、ぼくが、にわの、かなあみのなかから、
かおをすりつけて、でむかえると、
「あれ、おでこに、きいろいこながついてるよ。
なにか、おはなに、かおをすりつけたね」といって、
ゆびで、ぼくのあたまを、こすって、とってくれました。

おとなりの、ごしゅじんが、「かつじくんは、げんきですか」ときいて、
かいぬしは、「いやによく、えさをたべるんだけど、
よそのねこを、みはって、つかれるのかしら」といいました。
ごしゅじんは「きっと、つかれるんですよ」と、わらっていました。
おとなりの、ごしゅじんは、やさしいから、ぼくはすきです。
おくさんも、ときどき、こえをかけてくれるから、すきです。

このごろ、よくあめがふります。
よわいあめだと、ぼくは、にわにでて、
たなのうえにねて、ぬれています。
「おまえ、ながいこと、おてんきだったから、
あめがどんなものか、わすれたね。
けがながいから、すぐには、ぬれたのが、わからないんだろうけど、
そんなに、しめっていたら、そのうち、かぜをひくよ」と、
かいぬしは、おどかして、ぼくを、たおるで、ふいてくれます。

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カツジ猫