ぼくは、おふろで、みずをのむ(カツジ猫)
みなさん、こんばんわ
かいぬしは、きょうはたいちょうがわるいそうで、
「せっかく、みずまわりをきれいにしたけどさ、
いつまでここで、いきられるのか、わかったもんじゃないねえ」などと、
やけなことを、いっています。
そういいながら、もうふをせんたくしたり、
ほうちょうを、といでもらいにいったり、
げんかんのまえの、ふうせんかずらを、かりこんだり、
けっこう、あれこれ、はたらいています。
きれいになったおふろにはいろうと、おゆをだしていたとき、
ぼくが、みずをのもうとして、じゃぐちにかおをくっつけたら、
「まてまてまて、それはねっとうにちかいぞ。
ねこじたのおまえには、たいへんなことになる」
と、かいぬしは、おおあわてで、ぼくを、おいだしました。
そのあとで、みずをほそくだしてくれたので、
ぼくはさっそく、のみにいきました。
ふだんは、かいぬしが、ゆぶねにいるときに、
ぼくはみずをのむので、かいぬしは、しゃしんがとれません。
でも、このときは、まだおふろにはいってなかったので、
「おー、ちゃんすだ」とかいぬしはよろこんで、
うしろから、ぼくをとりました。
「きちょうな、しゃしんだ」と、よろこんでいます。
「でも、なんだか、かわいいというより、
いもむしみたいな、へんなしゃしんだね。
まあ、しょうがないか」といっています。
こんな、りっぱないもむしが、いるもんかい。
あかいしたも、ちゃんとうつってるだろ。
せっけんと、しゃんぷーは、うっかりおいてしまったけど、
またかたづけて、なにもない、きれいなおふろにするそうです。
へんなことにこだわるんだからな、うちのかいぬしは。