ぼくは、かりゅうどだ(カツジ猫)
みなさん、おはようございます
きのうは、かぜがふいて、ずいぶん、すずしかったです。
よる、ぼくは、にわで、「こおろぎ」をつかまえました。
くわえてかえって、かいぬしの、べっどのうえで、はなしたら、
しーつの、あいだにはいって、どこかにいってしまいました。
いくらさがしても、みつからなかったので、あきらめました。
けさ、おにわで、あそんで、かえってきたら、
かいぬしは、まだ、べっどにいました。
きのういちにち、かいぬしは、
「ああ、いえが、いごこちよくなった」と、まんぞくして、
べっどで、ごろごろしていました。
だいたい、ひるまの、あついときには、
かーてんもしめて、えあこんをつけて、べっどにねていて、
ぼくが、いくと、「きゅうけつきだぞう」といって、
だきついて、くびに、かみつくまねなんかするのだけど、
きのうは、すずしくて、あかるいなかで、ねていたので、
きゅうけつきとは、いえないとおもいました。
でも、かいぬしに、いわせると、
「おまえが、べっどで、めのまえにくると、
てれびの『じまく』が、よめなくなるから、
きゅうけつきごっこをして、のかせるしかないのさ」
ということです。
けさは、まだ、おきるまえだったけど、
てれびもついていなくて、
かいぬしは、ぼくを、だきしめて、
「ごめんねー、きのう、おまえのえものを、
そとに、にがしたのは、わたしだよ。
だって、こおろぎは、いいこえで、なくし、
せっかく、がんばっているのに、かわいそうだろうが。
かわりに、おやつをあげるから、いいでしょ」
と、はくじょうしました。
「でも、きのうは、わたし、はんぶん、はだかだったから、
いくらよなかでも、げんかんから、とおくにはでられなくて、
こおろぎを、すぐよこに、はなしたのよね。
あさみたら、いなかったから、
ぶじに、どっかにいったんだろうけど、
また、かなあみのなかにもどってはいないだろうね。
みかけても、もうとっちゃだめだよ」
と、しんぱいしていました。
「でも、おまえも、かりができるようになったのかと、おもうと、
それはそれで、うれしいよ。
つよくなったね」と、ほめてくれました。
まえにいた、「きゃらめる」さんは、なんども、へびをとってきて、
かいぬしは、そのたびに、ひばしではさんで、にがしてやっていたけど、
とうとう、きゃらめるさんは、かいぬしの、めのまえで、へびをたべてしまって、
それいらい、とってこなくなったので、かいぬしは、
「もしかして、あれは、おなじへびだったのかしら。
じさつがんぼうの、へびだったのかもしれない。
どっちにしても、おまえは、まちがえて、
どくへびでも、とってきそうだから、へびは、みかけても、ほうっておきなさいよ」
と、いっていました。
きょうは、かぜはあまりないけど、すずしいので、
ぼくは、ろうかで、おひるねすることにします。