ぼくは、かるくみえるって(カツジ猫)
みなさん、おはようございます
きょうは、あさから、くもっていて、
かいぬしは「せんたくするのは、やめようかね」と、
そらをみながら、いっています。
きゅうに、すずしくなったので、かいぬしは、
「きるふくがないわ。おしいれのおくから、ださないと。
おまえはいいねえ。その、けがわの、いっちょうらで、
いちねんじゅう、やってけるんだから」と、
うらやましがっています。
このまえ、かいぬしは、おんせんにとまりにいって、
ぼくを、ひとばん、おるすばんさせました。
でも、かえってきて、すぐに、
「おりこうさんだね。ごほうびだよ」といって、
おさしみをくれたので、まあいいです。
おんせんのあるまちの、
かいぬしがいつもいく、ねこのいる、おみせにいって、
ぼくの、えいずがなおったはなしをしたら、そのみせのひとが、
「うちにまえにいたねこも、えいずといわれて、
『いんたーふぇろん』のちゅうしゃをしていたら、なおったんですよ。
こうしきには、こうかは、みとめられていないようだけど、
あれは、あんがい、きくのかもしれない」といったそうです。
「じゃ、やっぱり、てんがんを、つづけたほうがいいのかな。
でも、あのくすりは、もう、せいぞうちゅうしになるらしいんですけど、
こまったな」と、かいぬしがいうと、そのひとは、
「でも、えいずわくちんも、いちじ、ちゅうしになってたけど、
さいきん、また、でてきているし、わからないですよ」といったそうです。
「さしあたり、おいしゃさんには、いんたーふぇろんが、ふっかつしたら、
おしえてもらうようにしよう」と、かいぬしは、いっていました。
ぼくの、「ぜんかいいわい」のはがきを、かいぬしが、そのひとにあげたら、
「わあ、かわいい。おはなもきれい。この、しっぽとかも、ふさふさで、りっぱ」と、
たいへん、ほめてくれたそうです。
かいぬしが「しゃしんうつりはいいけど、じっさいには、すかすかで、
たいじゅうも、かるいし」と、なげいたら、
「あー、でも、それは、なんとなく、わかるかな。
ふわふわだけど、どこか、かるそうにみえる。
ようねこには、そういうこは、おおいですよ」といったそうです。
「さすが、ねこを、なんびきもかったひとの、めはちがう」と、
かいぬしは、かんしんしていました。
このしゃしんの、ぼくは、だいどころの、どあで、
くびを、かいています。
このどあは、りっぱで、おもいので、
いつか、ぼくがはさまらないかと、
かいぬしは、いつも、しんぱいしています。
でも、ぼくの、においも、つけとかなくちゃいけないので、
くびをかくのは、やめられません。