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ぼくは、かんだい(カツジ猫)

みなさん、おはようございます

きのうは、いちにち、あめでした。
かいぬしは、よろこんで、
「うーん、しぜんのちからは、いだいだなあ。
わたしが、ほーすでまくのなどとは、
まるでちがう、いきとどいた、そそぎかただ。
もっとも、これでまた、ざっそうも、のびるにちがいないけど」
といいながら、また、そうじをさぼって、にわをみていました。
そろそろ、ぼくの、おにわのといれの、すなばも、
きれいにして、ほしいんだけどな。

きんじょでないていた、こねこは、どこかにいなくなって、
きのうは、ぼくのきらいな、しろくろの、わかいやつが、
そのへんに、きていました。
ぼくが、そとの、たなのうえで、ぴくりともうごかずに、
じっと、みはりをしていると、
かえってきた、かいぬしは、びっくりして、
「お、いたのかい、そこに」と、いつもいいます。

このごろ、かいぬしは、
「こんなものでも、おたべになりますか」といって、
ぼくに、おさしみのかけらを、くれます。
ぼくは、さかなのあじに、うるさいから、
たべたり、たべなかったりします。
かわはぎが、さいこうだけど、ことしはまだ、くれません。
ぼらや、こちだと、まあまあで、あじも、たべます。
かつおや、はまちは、にがてです。

ぼくが、たべないで、そっぽをむいて、たちさると、
かいぬしは「しめた、これで、こころおきなく、たべられる」と、
はなうたまじりで、おさらに、もりつけています。

このしゃしんの、ぼくの、めは、
めずらしく、たてにほそい、おひるのめです。
しゃしんをとるときは、へやのなかがおおいので、
わりと、いつも、めがまるく、うつります。
「これはこれで、かっこいいやん」と、
かいぬしは、いいました。

よる、かいぬしが、しごとをしているとき、
そばにいって、したから、にゃあにゃあなくと、
かいぬしは「はいはい」といって、
あたまや、しっぽをなでてくれるけど、
「まってよー、いま、しゅううちゅうしてるから」といって、
ゆっくりあいてをしてくれません。
ぼくは、しょうがないから、かいぬしに、いちばんちかいいすのうえで、
まるくなってねています。

かいぬしは、しごとがいちだんらくしたときに、
おちゃをのもうと、だいどころのほうへいくときに、
ねているぼくをみつけて、かがみこんで、うえからかぶさって、
「ああ、かつじー、なんてかわいいのー、
おめめも、おはなも、くちも、みみも、
おなかも、しっぽも、あしも、つめも、
その、ふきげんそうなかおも、
かんぺきに、さいこうよー」といって、
ぼくを、もみくちゃにします。

「こんなに、しあわせで、いいのかしら。
そんなこといってたら、ながつづきしそうになくて、こわい。
そうか、おまえが、いつもちょっと、ふこうそうなのは、
ろこつに、しあわせそうにしたら、めをつけられるとおもって、
かみさまのめを、くらまそうとしてるんだね、きっと。
ほんとうは、ものすごく、こうふくなんだろ」と、
おさけものんでいないのに、へんなことばかりいって、
ぼくをくすぐって、くすくすわらっています。

しごとが、うまくいったんだな、とおもって、
ぼくは、おおめにみてやっています。

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カツジ猫