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ぼくは、かんばんねこ(カツジ猫)

みなさん、こんばんわ

かいぬしは、きのうから、
「りょこうとかしたら、はりきって、あそびすぎて、
なんだか、つかれてしまったよう。
じぶんが、けっきょく、いま、なにがしたいのか、よくわからない」
と、なぞめいたことをいって、
「けっきょく、としだってことよね。
かぜぎみなのかしら」とかいって、
だらだらしています。

かいぬしは、ここにひっこしてきてすぐにたてた、
わりと、やすぶしんの、ふるいいえと、
ごねんぐらいまえに、そのてまえにたてた、
かなりりっぱな、ちいさいいえと、
にけんのいえを、もっていて、
いったりきたりして、くらしています。

あたらしいいえは、もちろん、
ふるいいえも、かいぬしは、たいへんきにいっているみたいです。
「もう、なんのきがねもなく、すきに、かいぞうできるし、
てきとうに、すきまかぜがはいるから、
なつなんか、すずしいの」といっています。

ぼくが、くらしているのは、したの、ちいさい、あたらしいいえです。
かいぬしが、このいえには、おしゃれななまえをつけて、
じぶんの、ひょうさつを、うえの、ふるいいえにしか、だしていないものだから、
はいたつのひとが、したのいえの、ちゃいむをならさないで、
にもつを、もってかえったりします。
かいぬしは、「これではいけない」といって、
このまえ、ぼくの、いる、かなあみのおにわのまえに、
「こちらもいたさか」という、「ぷれーと」を、つくって、つけました。

「てづくりする、じしんはなかったからなあ。
ひょうさつを、つくったとおもえば、やすかったけど、
ちょっと、じが、おおきすぎたね。
よるなんかでも、みえたほうがいいとおもったもんだから」と、
かいぬしは、はんせいしています。

ぼくが、かなあみのなかから、そとをみたり、
おひるねをしたりするために、
かいぬしは、だいくさんに、たなをつくってもらっています。
ぼくが、そのたなのうえにすわって、
ちょうど、ぷれーとのよこにいると、
「わ、えになるえになる」といって、かいぬしは、よろこんでいます。
「おなじようなしゃしんだけど、どちらもすてがたい」といって、
りょうほう、あっぷすることにしたみたいです。

このまえのあさ、ぼくが、ちょうちょをとってきたら、
かいぬしが、とりあげて、にがしてしまいました。
げんかんのまえの、はなのうえに、のせていたら、
しばらくしてから、げんきになって、
とんでいったそうです。

これが、そのちょうちょです。
「おまえみたいな、とろいねこに、つかまるなんて、
よくよく、よをはかなんだ、ちょうにちがいない。
げんきに、いきのびてくれるといいけどね」と、
かいぬしは、しゃしんをみて、いっていました。

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カツジ猫