1. TOP
  2. 岬のたき火
  3. 日記
  4. ぼくは、しろみざかながすき(カツジ猫)

ぼくは、しろみざかながすき(カツジ猫)

みなさん、おはようございます

けさは、すごくさむくて、さっきから、ゆきがふっています。
かいぬしは「ぶるぶる」といって、「もうそんなにさむいひもないだろうから、
おもいきり、すとーぶを、つけちゃろか」とかいいながら、
きのうかってきた「しふぉんけーき」を、てづかみで、かじっています。

このまえから、ぼくがすきな、「ふく」のおさしみが、すーぱーになくて、
かいぬしは、かわりに「ばとう」のおさしみを、わけてくれました。
「どうせ、ちがうってみぬいて、いやなかおして、たべないんだろ」といわれたけど、
あたらしくて、おいしかったから、ぼくは、ちゃんとたべました。
「おや。おやおやおや」と、かいぬしは、おどろいていました。

かいぬしは、ほんとうは、「はまち」とかがすきで、
いちばんすきなのは、「さば」なんだって。
でも、ぼくは、そんなのはたべないし、
「あじ」も「まぐろ」も「かつお」も、よこめでみて、むしします。
やっぱり、さかなは、しろみがさいこうだよな。
「あーあ、あかみのさばとか、あぶらののったはまちとか、
いつからたべてないだろう」と、かいぬしはぼやいています。
そして、ぼくのかおをみて、
「ほんとうに、なまいきな」と、ためいきをついています。

そんなにいうなら、じぶんのすきなのを、
ぼくのとはべつに、かってくればいいんだよな。
でも、「せかいがしょくりょうききのときに、
おまえだけのために、さしみをかうなんて、
さすがにそこまでは、おちぶれたくない」と、かいぬしはいって、
じぶんと、わけられるものしか、かってきません。
やることが、ちゅうとはんぱなんだよ。

このごろは、「ちゅーる」とか、ねこようの、ごちそうを、
おさらにいれてくれたりします。
それもおいしいから、ぼくはぜんぶたべます。
「じゅうねんまえの、ゆきのひに、
やせこけて、いなかのうちにきて、
ははに、ぱんをもらって、いきのびたことをおもいだして、
かんしゃして、たべるんだよ。
ちいさいこねこだったのに、
ゆきのなかで、いきながらえたのは、
けが、ながかったからだと、おいしゃさんがいってたから、
その、もしゃもしゃけがわにも、かんしゃしときなさいね」と、
かいぬしは、ぼくに、いいます。

そういえば、にわにくる、のらねこたちは、
ゆきのなかでも、みんなでくっついて、
だんごのように、まるくなってるらしいけど、
けがわがあつまると、それでもいけるんだろうな。
ぼくは、いっぴきだったから、たしかに、あぶなかったかも。

きょうは、かいぬしは、かいものにはいかないのかな。
そろそろ「ふく」も、ほしいんだけどな。

Twitter Facebook
カツジ猫